クラウドからの書類読み込みも対応--送信に特化したシンプルなFAXアプリ「Tiny Fax」

  • ホーム画面。「開始」をタップする

 「Tiny Fax」は、iPhoneからFAXを送信できるアプリだ。iPhone内にあるPDFやJPGなどのファイル、もしくはクラウドストレージにあるそれらファイルを、FAX文書として送信できるので、相手がメールなどを使えずFAXでしか書類が受信できない場合に重宝する。

 使い方は簡単で、アプリを起動したのち、ローカルまたはクラウドストレージ上のファイルを指定。クラウドストレージはDropbox、Box、Googleドライブに対応しており、PDFもしくはJPGファイルを指定するとプレビューが表示される。続いて相手のFAX番号を入力し、送信ボタンを押せば、送信が実行される。メールにファイルを添付して送るのと変わらない手軽さだ。

  • 今回はDropboxに保存されているPDFを送信するので「クラウドサービス」をタップ

  • Dropbox、Box、Googleドライブの中から「Dropbox」を選択

  • プレビューを確認したのち、下の送信ボタンをタップ

 送信にあたっては1通あたり15クレジット(日本国内宛)が必要になる。クレジットは予めアプリ内課金で購入しておけるほか、上記のフローの途中でも購入できる。月額料金などはなく、純粋に送信費用だけなので、必要な時に必要なだけ利用できる。また試した限りでは送信エラーの発生時に余計に引き落とされることもなく、最初の15クレジットで再送信も行えた。エラーの種類を問わず1回のコールだけで引き落とすサービスに比べると良心的な印象だ。

  • FAX番号および受信者名を入力する。受信者名は空欄でも問題ない。カバー(送り状)を設定することも可能だ

  • 準備完了。残りのクレジットがある場合はこの画面から送信できる

  • 残りのクレジットがない場合はアプリ内課金で購入できる。50クレジット360円からで、送信には1枚15円が必要になる。カバー(送り状)の枚数は課金されないようだ

 送信時にはカバー(送り状)を添付できる。あらかじめ送り状をファイルとして用意しておく必要はなく、予め登録しておいた名前を使ってカバーが作成されるので、あとは件名および注釈を記入するだけでよい。送信できるファイルはPDFのほか、書類を撮影した上で台形補正し、白黒2値化して送信できるモードも用意されている。レシートや領収書などをすばやくデータ化して送信したい場合に便利だろう。

  • 問題なく送信されればこのような画面が表示されるほか、ホーム画面の「送信済み」にも履歴が記録される

  • 送信できなかった場合はこのような画面が表示されるので、原因を確認して再送信を行う

  • 送信者名および電話番号、Eメールなどの情報はあらかじめ設定しておいたほうがよいだろう。これらの情報はカバー(送り状)を設定した際に自動入力される

 FAXの送信に対応したアプリは多数あり、中には受信も可能なアプリもあるが、その多機能さゆえプランや課金体系が複雑で、使いづらさを感じることもしばしばだ。本アプリは送信にしか対応しないものの、操作性はシンプルで迷いにくく、またアプリ内課金ということでクレジットカードの番号を直接登録しなくて済み、知らないうちに請求額が膨らむ心配もない。海外のアプリだが違和感のある日本語もほとんどみられず、また月額の基本料金も不要なので、単発でFAXの送信を行いたい場合におすすめしたい。

>>Tiny Faxのダウンロードはこちらから

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