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回生ブレーキで発電する電動キックスケーター「CityGo Urban」--走りながら充電

 自宅から最寄り駅、駅から勤め先のオフィス、都会の数ブロックといった程度の距離ならば、移動にはキックスケーターが便利だ。楽に走れて、乗り降りに手間がかからず、畳むと鉄道や車も利用できる。ただし、登り坂には向いていない。キックスケーターで坂を登るなら歩いた方がましだが、帰りに下り坂であることを信じて頑張ろう。

 しかし、現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中の電動キックスケーター「CityGo Urban」なら、楽々と坂を登れるうえ、下り坂などでは回生ブレーキで内蔵バッテリを充電できてしまう。登りと下りでニ度おいしい思いができるのだ。

(出典:Indiegogo)
登りと下りでニ度おいしいキックスケーター(出典:Indiegogo)

 CityGo Urbanは、出力300wのモーターを搭載し、最高時速15.5マイル(時速約25km)で走行できるキックスケーター。フル充電状態で、2時間の走行または12.5マイル(約20km)の移動が可能。出力350wのモーターとより強力なバッテリで、最高時速17.5マイル(時速約28km)、走行時間3時間、移動距離16マイル(約26km)となる、上位モデル「PRO」も用意している。

 最大の特徴は、回生ブレーキを採用していること。一般的なブレーキは、ブレーキディスクを挟むなどして摩擦力でタイヤの回転を止め、その際に発生する熱エネルギーを捨ててしまう。これに対し回生ブレーキは、駆動力を得るためのモーターを発電機として使うことで制動力を発揮させ、同時に発生する電力をほかの目的に使うことができる。CityGo Urbanは、この回生ブレーキにより内蔵バッテリを走りながら充電する。

(出典:Indiegogo)
回生ブレーキで内蔵バッテリを充電(出典:Indiegogo)

 運転方法は直感的で、足で地面をけって加速するか、ブレーキで減速するだけ。停止状態でけると動き始め、そのまま何も操作しないと一定の速度で走り続ける。坂道になっても、速度を保ったまま登っていく。速度を上げたければ再度けり、減速や停止するにはブレーキを使う。

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キックで速度アップ(出典:Indiegogo)

 通常のキックスケーター同様、折り畳み可能な構造を採用。7秒程度で組み立て、折り畳みが可能なので、日常の足として使いやすそうだ。スタンドを内蔵しており、自立させておくことも可能。

(出典:Indiegogo)
簡単に折り畳める(出典:左上から時計回り、Indiegogo)
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持ち運びが容易、スタンドで自立(出典:Indiegogo)

 スマートフォンを連携させると、専用アプリで最高速度を制限する走行モードの設定や走行データの取得ができる。

 Indiegogoでの目標金額は5万ドル。記事執筆時点(日本時間8月19日16時)でキャンペーン期間は7日残っているが、すでに目標の3倍近い約13万8000ドルの資金を集めている。

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