リオデジャネイロのオリンピックで活躍する選手の姿をテレビで見ていると、自分でも動きたくなる。そして、サッカーにしろ卓球にしろ、上手にプレーできたら自分なりの勇姿を写真に残したいものだ。ただ、スポーツ中の自撮りは非常に難しい。
しかし、Googleの考案した技術を使えば、ベストのタイミングでスポーツの自撮りが可能になるかもしれない。Googleがこの技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2016年8月9日に「CAPTURING IMAGES OF ACTIVE SUBJECTS ACCORDING TO ACTIVITY PROFILES」(特許番号「US 9,413,947 B2」)として登録された。出願日は2014年7月31日、公開日は2016年2月4日(公開特許番号「US 2016/0037055 A1」)。
この特許は、動きのある対象を自動的に自撮りする技術を説明したもの。例えば、サッカーやダンスなどの最中に、人間がシャッターを押すのでなく、特定の動きに合わせて自動的に撮影するシステムの構築に必要な技術である。
同技術で実現するシステムは、動作を検知するウェアラブルデバイスと、ウェアラブルデバイスからのトリガー信号を受信して撮影するコンピューティングデバイスが必要。ウェアラブルデバイスとしては、スマートウォッチやフィットネストラッカー、スマートグラス、スマートタグ、スマートフォンなど、さまざまな機器が利用可能だ。撮影するデバイスも、デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット、PC、スマートグラスなどで実現できる。
撮影システムを構築できたら、撮影対象を写せるように設置する。そして、例えばサッカーでボールを蹴る動きの特徴をスマートウォッチで検出するようにしておけば、ボールを蹴るたびに自撮りできる仕組みだ。
クレーム(請求項)では、動作の種類を制限していないので、スポーツの自撮りだけでなく、ダンスなどの撮影にも応用できる。さらに、撮影対象も人間に限定していないため、自動車やバイクのレース、カヌーやヨットの競技などにも使えるだろう。
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