タイトー、20周年記念のアーケード新作「電車でGO!!」--“運転士体験ゲーム”へと進化

 タイトーは8月8日、電車の運転をテーマとするアーケード用ゲームの新作「電車でGO!!」を発表した。稼働は来春を予定している。

「電車でGO!!」筐体内イメージ
「電車でGO!!」筐体内イメージ。3画面の大型ディスプレイを配置している

 本作は電車運転シミュレーターの先駆けとして人気を博した「電車でGO!」シリーズの最新作。初代作が1997年にアーケードゲームとしてリリース以降、家庭用などさまざまなプラットフォームで展開されてきた。本作は2017年に稼働20周年を迎える記念作であり、アーケード向けには“復活”と言えるほど久々の新作となる。

 発表会で説明を行った、タイトー AM本部コンテンツ開発部部長の川島健太郎氏は、これまで電車でGO!シリーズを「電車運転シミュレーター」とうたっていたが、「電車運転士体験ゲーム」への進化を遂げたと語る。

  • 発表会において説明を行った、タイトー AM本部コンテンツ開発部部長の川島健太郎氏

 筐体は全高216cm、全幅260cmの大型サイズで、電車の運転室気分を味わえるようなデザインとなっている。前方には3画面の大型ディスプレイを設置しており、臨場感あふれる車窓風景が映し出される。グラフィックにおいてはアンリアルエンジン4を活用し、グループ会社であるスクウェア・エニックスのヴィジュアルワークス部が監修を行っているという。

 ほかにも、実際の鉄道車両モニタのデザインをイメージしたタッチパネルを配置しているほか、本物の形状を再現したマスコンも採用。足元には警笛ペダルも用意されている。

 本作の内容において、電車運転士体験ゲームとうたうように、例えばセンター試験のシーズンで、学生が多く乗り込む電車において遅延なく無事に運行できるかなど、運行中に遭遇するさまざまな出来事やストーリーを盛り込んだ、シチュエーション重視のミッション制を考えているという。また、走行する路線は第1弾をJR山手線とし、その後は全国各地の電鉄会社の路線をアップデートにより随時追加予定としている。

  • 「電車でGO!!」の筐体は運転室風になっており、運転士気分に浸りやすいデザインになっている

  • 自動改札機にあるようなICカードリーダも。タイトーのNESiCAカードをかざす形になると思われる

  • 筐体右上の番号において、40とは本作がシリーズ4作目にあたるため、400は開発における4つ目の筐体にあたるためとしている

 アーケード版と連動するスマートフォン向けゲームアプリ「連結!電車でGO!!」の配信も予定している。こちらは電車をモチーフとしたパズルゲームで、今冬の配信を予定。基本プレイ無料のアイテム課金制となっている。

  • スマートフォン向けゲームアプリ「連結!電車でGO!!」の配信も予定

 またタイアップ企画として、「nanoblock」を展開しているカワダとの「電車でGO!!×nanoGauge」、「乗換案内」を展開しているジョルダンとの「乗換案内×電車でGO!!」、鉄道雑誌「鉄道ファン」の交友社とのコラボなど、アライアンスカンパニーとの連動企画を広く展開していくという。

  • あいさつに登壇したタイトー 代表取締役社長の石井光一氏(左)と、ジェイアール東日本企画 常務取締役 営業本部副本部長 JR局長の筑波伸夫氏(右)

 質疑応答の中では、プレイ料金の形態について川島氏が言及。本作においては、まだ実装するかはわからず、検討段階という前置きはしながらも「例えば定期券のようなものがあり、1カ月間は一定回数フリープレイができるという方法や、100円以内の価格による遊ばせ方もあるのではと、開発の中で考えている」とコメント。こうしたときに決済システムとして電子マネーが向いているとし、より柔軟な形での価格設定を検討していると付け加えた。

 早ければ年内にもロケテストを実施し、ユーザーからの反応や意見を踏まえて開発に反映していきたいという。また筐体の大きさやゲーム内容から“鉄道アトラクション”という形で、ゲームセンターだけではなくショッピングセンターや鉄道駅構内での設置ということも視野にいれているという。

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