電気自動車メーカーTeslaがソーラーパネルの設置などを手掛けるSolarCityを買収することを、両社が共同声明で明らかにした。26億ドル相当の全額株式交換方式での取引となる。Teslaの最高経営責任者(CEO)Elon Musk氏は6月に買収の意向を示した際、この買収の可能性については、疑問視する投資家やアナリストも多かった。
TeslaとSolarCityが発表した共同声明では、買収後1年間の事業だけをとっても、コスト面で1億5000万ドル相当の「シナジー」効果が見込まれることを示唆している。この声明によると、合併後は「エネルギーを生成、貯蔵、消費する仕組みを向上させる完全統合型の住宅用、商用、グリッドスケール(電力網用)製品を開発する」計画だという。
Teslaは電気自動車で最もよく知られているが、一連の住宅および産業用の蓄電池の製造も手掛けている。一方、SolarCityは、家庭用および業務用の太陽光発電システムを提供している。いずれもMusk氏が創設に関わった両社の統合により、「見た目に美しく、シンプルで一元的な太陽光発電および貯蔵システム」が可能になるとしている。
取引の完了には、株主らによる細部の承認が必要になるほか、規制当局の承認を得る必要があるが、両社は2016年第4四半期中に完了させる意向だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス