Appleは、ペンタブレット用のスタイラスとしてだけでなく、空中マウスやジョイスティックとしても使用可能な入力デバイスを考案した。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2016年7月26日に「STYLUS WITH INERTIAL SENSOR」(特許番号「US 9400570 B2」)として登録された。出願日は2014年11月14日、公開日は2016年5月19日(公開特許番号「US 2016/0139690 A1」)。
この特許は、触れた指の状態を知るタッチセンサ、軸の動きを検知するセンサ、タブレットに押しつけた力を取得するセンサなどを備え、センサから得たデータを無線通信してほかのデバイスへ送信できるスタイラスを説明したもの。
動作モードの切り替えが可能な仕組みを採用し、1本のスタイラスをペン、マウス、ジョイスティックなど、さまざまな用途に使えるようにする。
例えば、描画アプリを使用する際、ペンタブレットの表面に触れさせながら動かすことで線を描くような使い方が可能だ。また、軸の回転に合わせてアプリ内の描画オブジェクトを回転させたり、スタイラスを傾かせて描画オブジェクトを動かしたりするといった操作もこの特許で実現できる。
なお、Appleはタッチ操作に特化した多機能スタイラスの特許「STYLUS WITH TOUCH SENSOR」も出願している。
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