歩行者の行動を観察してオンデマンドのモビリティソリューションを開発したければ、何らかのモデルを作って当て推量する手がある。だが、Fordはそれを一歩先に進め、マサチューセッツ工科大学(MIT)の助けを借りて、リアルタイムで歩行者の動きを監視し、適切なタイミングで適切な場所に現れるシャトルサービスを開発しようとしている。
目標は、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるMITのキャンパス内とその周辺を運行する、オンデマンドのシャトルサービスを開発することだ。シャトルは、「LIDAR(ライダー)」センサとカメラを利用して歩行者の動きを定量化するので、需要が高いエリアに向かうことができる。自動運転車用のマッピングと歩行者検知を向上できるメリットもある。
2016年秋に導入されるこのシステムにより、歩行者はモバイルアプリを利用して、オンデマンドの電気自動車3台のうち1台を拾うことができるようになる。車両は、歩道で利用できるくらい小型で、雨や雪を遮る耐候性カバーも備えている。
FordとMITは、これまで5カ月間にわたって歩行者の動きをマッピングしてきたので、アルゴリズムは、これらの車両の配置場所を最大限にうまく予測できる。こうした待ち時間の短縮は、さらに大きな都市における同じようなモビリティソリューションの枠組みづくりにつながる可能性がある。Fordは、30を超える大学プロジェクトの一翼を担っており、それらはすべて、同様の研究プロジェクトだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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