Pokemon GOをプレイするためには、Googleアカウントかポケモントレーナークラブアカウントが必要だが、13歳未満の子どもは規約でGoogleアカウントを取得できないため、ポケモントレーナークラブアカウントを取得する必要がある。
ところが執筆現在、ポケモントレーナークラブアカウントのサービスが混雑しており、新規アカウントを作成できない状態であるため、13歳未満の子どもは保護者の助けがなければ利用できない状態となっている。
Googleアカウント作成時に生年月日を登録する際、偽っている子どももいるようだが、他のサービスでも偽るようであればフィルタリングなどが役に立たなくなる恐れがある。子どもが同ゲームを現時点で勝手に利用していることに気づいたら、正しい年齢で登録することの大切さを教えるべきだろう。
Pokemon GOは歩きスマホをしなくてもプレイできるゲームだ。画面を見ていなくてもポケモンが出現したらスマホに通知がくる上、歩きながらではモンスターボールが狙ったところに投げられずうまく捕まえられないため、止まってプレイする必要がある。さらに、見つけたポケモンも位置が固定されているわけではなく、ユーザーが移動すれば一緒に動く仕組みとなっており、安全な位置に移動してから静止してゆっくり捕獲できるようになっているのだ。
「歩きながら危険なプレイをしている人は普段から歩きスマホをしている人ではないか」という説があったが、その通りかもしれない。子どもに利用させる場合は、ゲームがそのような仕組みになっていることを伝えるとともに、良い機会だと思ってスマホを使うルールとマナーを教えるべきだろう。
著者は未成年を対象に講演活動をしているが、どんなに報道された事件でも、大学生や専門学校生の中ではほとんど知られていないのが現実だ。彼らはネットでしかニュースを見ないため、社会ニュースは興味がなく、まず知らないと思ったほうがいい。彼らに関係しそうな事件は、大人が直接彼らに教えるべきなのだ。
他の人と接触する可能性がある場所や、寺社仏閣などゲームにふさわしくない場所ではプレイしないのは、良識の範囲として知っておくべきだろう。自転車などを運転しながらプレイするのは危険行為であり、実際の事件などを例に挙げてきつく注意すべきだろう。
なお、内閣サイバーセキュリティーセンターから、Pokemon GOを遊ぶ際の注意点が公開されている。当記事でも取り上げたような注意すべきことが網羅されているので、保護者は必ず一読し、子どもにも伝えてほしい。以下に挙げた項目以外にも、子どもの年齢によっては、「天気アプリを入れておく」「熱中症を警戒しよう」「予備電池を持とう」「予備の連絡手段を持とう」などの点にも注意したい。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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