ヤマハは7月28日、「オーディオアクセスポイント」としてのネットワーク機能を搭載した「MusicCast(ミュージックキャスト)」対応のオーディオ製品4機種を発表した。専用アプリと合わせ、ワイヤレスネットワークオーディオを推進する。
発表されたのは、テレビ用スピーカの「YSP-2700」(想定税別価格:12万円前後)、サウンドバーとワイヤレススピーカを組み合わせた「MUSICCAST-P306」(同:7万5000円前後)、ワイヤレススピーカ「WX-010」(同:2万5000円前後)、ネットワークCDレシーバ「CRX-N470」(税別価格:5万8000円)の計4機種。いずれもWi-Fiを内蔵し、MusicCast対応商品同士を組み合わせれば、PCやNAS、スマートフォン内の音楽コンテンツを、複数のスピーカに同時に配信したり、リビングルームとキッチンにあるスピーカで別々の曲を再生できたりする。
MusicCastは2015年に新機能として発表され、「YSP-1600」「WX-030」などの対応モデルをすでに発売している。2016年はモデルを拡充することで、それぞれのスタイルにあった音楽再生環境を提供。外部入力端子も備え、テレビやCDプレーヤー、電子ピアノなどの外部入力機器を接続して、音声データを配信できることが大きな特徴だ。
バータイプのスピーカとワイヤレススピーカをセットにしたMUSICCAST-P306。型番にMusicCast名を冠し、代表モデルと位置づける。サラウンドモードは5音場から選択でき、クリアで迫力のある再生音を実現する。Bluetoothも内蔵し、オーディオコーデックはSBC、AACに対応。AirPlay、radiko.jpの使用も可能だ。
MUSICCAST-P306のワイヤレススピーカは「WX-010」として単品でも販売する。高さ160mm×幅120mm×奥行き130mmで、重量約1.5kgのコンパクトボディ。背面にはブラケットを設け、壁掛けにも対応する。Wi-Fiを内蔵しているほか、有線でのネットワーク接続もでき、192kHz/24bitのWAV、FLAC、AIFF、96kHz/24bitのALACといったハイレゾ音源再生も実現する。発売は9月上旬で、想定税別価格は2万5000円前後。
YSP-2700は、バータイプのスピーカとワイヤレスサブウーファを組み合わせた「デジタル・サウンド・プロジェクター」の最新モデル。サブウーファはワイヤレスでサウンドバーと接続されるため、置き場所に困らない。4K/60pとHDCP2.2に対応するHDMI端子を3系統備えるほか、光デジタル、同軸デジタル、アナログ入力を1系統ずつ装備。HDMI出力も1系統備え、HDRにも対応する。発売は9月上旬で、想定税別価格は12万円前後になる。
CRX-N470は、CDプレーヤー、USB端子、ワイドFMチューナにWi-FiとBluetoothを一体化したネットワークCDレシーバだ。CDプレーヤーとして使用できるほか、MusicCast、AirPlay、インターネットラジオ、radiko.jpなど多彩なネットワーク機能を備える。192kHz/24bitのWAV、FLAC、AIFF、96kHz/24bitのALACといったハイレゾ音源の再生も可能だ。サイズは高さ110mm×幅270mm×奥行き330mmで、重量約3.0kg。発売は9月上旬で、税別価格は5万8000円になる。
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