大人気の拡張現実(AR)位置情報ゲーム「Pokemon GO」をプレイする人が増え、今までスマートフォンゲームと縁のなかった人にもその楽しさが理解されつつある。ただし、Pokemon GOは消費電力が多いアプリらしく、動かすとバッテリ残量が驚くほど速く減っていく。そのため、プレーヤーは対策を工夫している。
バッテリが早く減ると、それだけ頻繁に充電する。その結果、バッテリが早く寿命を迎え、それだけ早く交換を強いられるはずだ。
そこで、プレイ時間とバッテリ寿命の関係に着目したiFixitが、Pokemon GOのプレイによる電力消費を「Pokedrain」と名付け、どの程度プレイするとどの程度バッテリ寿命が短くなるか見積もった。それによると、やはり1日当たりのプレイ時間が長いほど、バッテリ寿命は短くなるという。
まず、iFixitは米CNETの計測データにもとづき、「iPhone 6s」の画面輝度を80%に設定し、Pokemon GO以外のバックグラウンドアプリをすべて止めて1時間プレイすると、バッテリが30%消費されるとした。
一方、Appleは、バッテリ容量が充電しても本来の80%未満になると交換時期とみなし、保証サービス「AppleCare+」の交換対象とした。そして、通常だとフル充電500回でこの状態に達するとしている。毎日バッテリを100%使用し、1日に1回充電をし続けると、500日で交換時期に達する計算だ。
iFixitはこの2つの条件を組み合わせ、1日当たりのプレイ時間と、バッテリ交換までの日数の関係を算出した。
例えば、毎日バッテリを75%使用するユーザーの場合、Pokemon GOをまったくプレイしなければバッテリ交換サイクルは22カ月だ。このユーザーが毎日30分間プレイすると、交換サイクルは18カ月に短縮される。つまり、バッテリ寿命が15%短くなる。
Pokedrainによるバッテリ寿命の短縮効果は、バッテリ使用率が低いほど大きい。毎日バッテリを50%だけ使用するユーザーだと、まったくプレイしない場合に比べ1日30分のプレイで寿命は23%短縮される。
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