ソフトバンクは7月25日、スマートフォン向けのオンライン証券会社であるOne Tap BUYに対し、3月に10億円を出資したと発表した。Fintech分野における個人向け投資管理サービスの事業推進を目的としたもの。
One Tap BUYは、スマートフォンで証券取引に関するすべての手続きができるオンライン証券会社。2015年12月に第一種金融商品取引業者として登録し、6月1日よりスマートフォン向け株式取引アプリ「One Tap BUY」の提供を開始した。
同社によると、スマートフォンでオンライン証券を利用する場合、通常は10タップ以上の画面操作が必要になるが、One Tap BUYでは「ロゴマークで銘柄選び」「買う(売る)」「確認」の3タップだけで株の売買が可能。また、見やすいデザインレイアウトにより、一目で投資した株式の状況を確認できるなど、スマートフォンでの利用に特化していることが強みだという。
現時点では、アップルやコーチ、コカコーラやウォルトディズニー、Facebook、スターバックスといった30銘柄の有名海外ブランドの米国株を1万円単位で購入できる。今後は2016年度内に、日本株やETF(Exchange Traded Fund)の取り扱いも開始する予定。
同社によれば、6月1日にサービスを開始したOne Tap BUYのアプリは3万5000ダウンロードを超えるという。20~60代の幅広い層のユーザーが利用しているが、特に20代後半~40代前半の利用が多いそうだ。また、全利用者の半数以上が投資未経験だという。
ソフトバンクは今回の出資について、「One Tap BUYの革新的なビジネスモデルによるスマートフォンに特化した株式取引サービスの将来性と、ソフトバンクの目指すフィンテック事業の方向性が一致した」ことを理由として挙げている。
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