eBayは米国時間7月16日、eBay Enterprise部門を9億2500万ドルで売却することに合意したことを明らかにした。
eBay Enterprise部門は、IKEAやTimberland、iRobotなどのオンライン小売サイトの運営を支援している。売却先は、プライベートエクイティ投資会社のPermiraやSterling Partnersを含むコンソーシアム。eBayは2011年にGSI Commerceを24億ドルで買収してエンタープライズ事業に転換したが、GSIの買収額よりはるかに安く事業を売却することになった。eBayは1月に、他の事業との親和性が低いとして、eBay Enterprise部門の売却またはスピンオフを検討すると述べていた。
eBayは、17日にPayPalの分離独立を予定しており、今後はマーケットプレイスeBay.comの事業に集中する。eBayは6月にも、クラシファイドコミュニティサイトCraigslistに株式を返却し、Craigslistとの訴訟を終えることで合意している。
同エンタープライズ部門は、eBayが新しい領域に事業を拡大して、Amazonに対抗するための手段であるとみなされていた。Amazonは、新規事業に積極的に参入することでよく知られている。
オンライン証券取引企業City Indexの調査ディレクターを務めるKathleen Brooks氏は、「最大の顧客の1社であるToys 'R' Usが、2016年までに同サービスの利用をやめ、社内の運用に切り替えることを明らかにしており、売却しなければ、エンタープライズ部門はeBayの大きな負担になっていった可能性がある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」