Corningが「Gorilla Glass」の最新バージョンを発表した。Gorilla Glassは膨大な数の消費者向けデバイスのディスプレイに使われている強化ガラスだ。
2016年秋に登場予定の「Gorilla Glass 5」は、自撮りをしたいが不器用なユーザーに安心をもたらすはずだ。Corningの実験室で行われた落下テストで、Gorilla Glass 5は1.6mの高さから落としても、80%の確率で割れなかったという。
スマートフォンの落下に関して、消費者が最も心配しているのは、ガラスが割れることだ。そして、Corningの科学者たちは、新バージョンを出すたびにガラス強度を向上させることを目指してきた。Gorilla Glass 5の落下テストでは、スマートフォンを落としても80%の確率でガラスが割れない高さが、「Gorilla Glass 4」に比べて約0.5m伸びた。
CorningでGorilla Glassを担当するバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのJohn Bayne氏は、「現実の世界では、スマートフォンは腰や肩の高さから落下することが多いので、落下テストの成績を向上させることは重要で必要な進化だとわれわれは認識していた」とコメントした。
Corningのシニアバイスプレジデント、Jim Steiner氏はTechCrunchの取材に対し、Corningの最近の調査で、ユーザーがスマートフォンを落とすときの高さの平均は地上1mより高いことが判明したと語っている。
Steiner氏は、「落下に関する社内データは、Gorilla Glass 5がGorilla Glass 4の1.8倍の強度を持つことを示している」と述べた。ただし、Gorilla Glass 5の傷に対する耐性は、Gorilla Glass 4と同程度である。
Corningによると、初代のGorilla Glassが10年前に発表されて以来、Gorilla Glassは1800種類のモデル、 40のブランドを網羅する45億台の端末に搭載されたという。
Gorilla Glass 5は既に携帯端末やそれ以外の端末のメーカーに提供されており、2016年のこれから登場する端末に搭載されるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果