NTTドコモは7月6日、新たな翻訳アプリ「単語翻訳アプリ」と「インタビュー翻訳アプリ」を開発したと発表した。7月中旬から9月下旬まで、横須賀市が実施する「商店街まちなかインバウンドの実証実験 第2段階」において、同アプリの実用化に向けた検証を行う予定。
単語翻訳アプリは、会話中の主要な単語のみを抽出して、翻訳内容とともにスマートフォンに表示するアプリだ。店舗における外国人利用者の接客など、1対1でのコミュニケーションの円滑化を目的に開発されたという。
同アプリでは、雑音などの影響で誤って認識した単語を削除したり、必要な単語を後から追加したりできるため、アプリ利用者は表示された単語から会話の趣旨を把握して、効率良くコミュニケーションを図れるとしている。
インタビュー翻訳アプリは、道案内やイベント時のインタビューなどの会話の翻訳内容を、スマートフォンやタブレットに表示するアプリ。翻訳する言語の切り替えがボタン操作で可能となる専用マイクを利用する。
ドコモでは、マイクを向けるという動作から発話を開始するきっかけが掴みやすくなるほか、端末の画面上で言語切り替えの動作をする必要がないため、スムーズに会話を翻訳できると説明している。
同社は、横須賀市が訪日外国人とのコミュニケーションを円滑化することを目的に、3月1日~5月8日まで横須賀市内5つの商店街で実施した「まちなかインバウンド実証実験 第1段階」において、「はなして翻訳 for Biz」の利用検証に関する実験を行っていた。
第2段階となる7月からの実証実験では、前回の実証実験で得られた翻訳アプリの利用環境や課題などをもとに、より需要の高い利用シーンに特化した、単語翻訳アプリとインタビュー翻訳アプリによって、新たな翻訳コミュニケーションを検証するとしている。
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