「iOS」デバイス向け「Adonit Pixel」を使ってみた--ペン先の改良で書き心地が向上したスタイラス

河部恭紀 (編集部)2016年07月09日 10時30分

 CNET Japanの編集記者が日々の取材や暮らしの中で気になったサービスや、ウェブで話題のトピックなどを紹介する連載「編集記者のアンテナ」。今回は、「iOS」搭載デバイス向けのスタイラスとして知られているAdonitが新たに発表した「Adonit Pixel」を使った感想を紹介する。

 まず、アクティブ方式のスタイラスであるPixelの見た目は、Adonitのスタイラス「Jot Touch with Pixelpoint」に近い。ペン軸の末端にはUSB接続充電アダプタとの接点があり、グリップ部にはプログラム可能なショートカットボタンが搭載されている。そして、ペン先は黒い樹脂製で、AdonitのPixelpoint技術を採用している。一見すると同じような両スタイラスだが、Pixelにはさまざまな改良が加えられている。

 Pixelは、長さ150mm、直径10.5mmでJot Touch with Pixelpointと比べて長くなっているが、細身になっている分、持ちやすさが向上している。重さは20gで、重心はペン軸の中央よりいくらか末端側にあるが、持ちやすさに影響しない範囲だと思われる。

Adonit Pixel
Adonit Pixel

ペン先の改良

 ペン先の直径は、Adonitのスタイラス「Jot Dash」と同様の1.9mmだ。形状もJot Dashとほぼ同じだ(下の写真のように若干の違いがある)。丸みを帯びている部分がペン軸先端の口金から1mm程度出ているだけだが、ペン先の位置は把握しやすい。普通のボールペンを使っているのにかなり近い感じだ。トレース作業時にも、ペン先をのぞき込むようにして線の描き始め位置を確認する必要はない。

Adonit Pixel(上)とJot Dash(下)とのペン先の比較。Pixelの方が、先端の丸みがやや緩やかになっているようにも見える。
Adonit Pixel(上)とJot Dash(下)とのペン先の比較。Pixelの方が、先端の丸みがやや緩やかになっているようにも見える。

 そして、ペン先には、これまでのAdonit製スタイラスと異なる書き心地をもたらす改良が加えられている。Jot Touch with Pixelpoint以降のPixelpoint技術搭載Adonit製スタイラスは、ペン先に硬質な樹脂を採用しているため、線を描く際にグリップ感が足りず、ディスプレイのガラス面上を滑ってしまうような感じがあった。これに対して、Pixelでは「紙面のような滑り心地を実現」したとAdonitは述べている。

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