最近使われたステッカーは保存され、返信時に使うことができる。iOS 10使用時のように、新しいステッカーを読み込むことはできないが、第一歩として評価できる。指で走り書きする新しい手書きモードは、名前を綴ったり、特定の番号を入力したりする操作の難しさを回避している(「Android Wear 2.0」によく似ている)。描画や胸の鼓動の送信など、風変わりな「Digital Touch」の機能はすべて「Messages」に含まれるようになった。これこそ本来あるべき姿だ。
Apple Watchは何にもまして、あらゆるユーザーのフィットネストラッカーになることを目指している。筆者の家族の言葉を借りれば、Fitbitになるということだ。機能をさらに追加して、使いやすくすることは理にかなっている。ようやくフィットネス用の文字盤も登場した(3種類)。フィットネスの目標を共有する機能や、友人と成果を競い合う手段も用意されている。運動中の測定データ表示画面には、より多くの情報が詰め込まれており、一目で確認することが可能だ。
サードパーティーアプリも、加速度センサやジャイロスコープなどのApple Watch機能にアクセスできるようになる。これでようやく、他のフィットネスアプリもスマートウォッチ向けトラッキングアプリの真の選択肢であると感じられるようになるかもしれない。あるいは、コーチングツールとしても有用になるだろう。Apple Watchの別のアプリ「Breathe」で、リラクゼーションとマインドフルネスの分野に進出しようとする取り組みもある。これは健康状態に関する新たな指標のように思えるし、「Spire」など一部のスタンドアロンのトラッカーが既に目指していることに似ている。もしかすると、将来的に、ムーブ、エクササイズ、スタンドの3つのリングで構成されるアクティビティに、呼吸やリラックスが追加されるかもしれない。
watchOS 3がApple Watchのフィットネス関連のニーズのすべてに応えているとは思わないが、機能の豊富さは筆者の予想以上だ。
watchOS 3は、うまく機能していない部分を排除し、より円滑に機能する方法を生み出すことで、Apple Watchを基本に立ち返らせ、基本機能をさらに向上させた。筆者はwatchOS 3を今回初めて見たが、とても気に入っている。秋にならなければ、他にどんなサプライズが待ち構えているのかは分からない(文字盤ストアはやはり考えるまでもなく必要なものに思える)。watchOS 3が実際に登場するのも秋だ。しかし、watchOS 3での変更は重要なものだと感じた。それらの変更によって、Apple Watchの利便性が大幅に高まる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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