KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は6月29日、静岡県と山梨県の受託事業者として、富士山の全山小屋を含む49カ所と、富士山静岡空港において、無料のWi-Fiサービス「富士山 Wi-Fi」を提供すると発表した。
富士山 Wi-Fiは、国内外の観光客を含むすべての利用者に無料で公開されるWi-Fiサービス。総務省の補助金交付要件に準拠した認証方式である「SNSアカウント」、または実在する「Eメール」での認証を採用しており、安全かつ簡単に通信サービスが利用できるという。
提供期間は、各山小屋の営業期間中となる7月10日~9月10日を予定。利用可能エリアは、全山小屋含む49カ所(一部休業店舗を除く)と富士山静岡空港(1F総合案内所)。空港内への追加設置は調整中。対応言語は、6言語(日・英・中(簡体字・繁体字)・韓・タイ)。
大規模災害発生時の被災者が利用できる統一のネットワーク名「00000JAPAN」に対応しており、有事の際の通信手段としても利用可能。
さらに、アクセスポイントは、Wi2が提供する訪日外国人向けアプリ「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」にも対応しており、訪日外国人観光客は、アプリをダウンロードし利用規約に同意することで、自動的にWi-Fiに接続して利用できる。auスマートフォンの利用者は、「au Wi-Fi SPOT」として利用できるという。
さらにKDDIでは、7月10日以降順次、富士山の登山口(富士宮口、須走口、御殿場口、吉田口)において、音声翻訳システムを活用した訪日外国人のへの多言語による観光案内を開始する。
多言語音声翻訳システムを通じて、道案内や登山に関するアドバイスをすることで、登山者の安心・安全な登山をサポートするほか、富士山の魅力を伝え、登山者数の増加やリピート率の上昇、観光などによる地域経済への波及への寄与を目指すという。
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