“鏡”でないのに“ミラー”とはこれいかに、と謎かけのような話だが、自動車のサイドミラー(ドアミラー)やルームミラー(バックミラー)をカメラとモニターで代用させることについて、国土交通省が許可する方向で検討しているらしい。鏡の方が故障知らずで信頼できそうなのだが、カメラを使うメリットはあるのだろうか。
デジタルミラーへの懸念を抱く筆者だが、カメラ式ルームミラー「Perigon」の解説を読んだら鏡よりも優れている点をいくつも教えられた。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Perigonは、自動車の背後をカメラで撮影し、その映像を9.8インチ液晶モニター(LCD)に表示するデジタル方式のルームミラー。画角は横95度、縦25度あり、死角が少なく真後ろ以外の車を見落としにくい。
カメラを車外に取り付けるため、後方視界は車内の人や荷物に遮られない。さらに、乗っている自動車のピラーもモニターには表示されないので、車体の陰に隠れる人や自転車、バイクなども見つけられる。
モニターに表示する映像にはさまざまな処理が施され、雨で路面やガラスがぎらつくときや、霧でぼけるときも一般的なルームミラーより見やすいという。
モニターには、後方視界用HDカメラの映像に加え、2つのビデオ映像を入力できる。例えば、通常走行時はルームミラーとして後方視界を映し、車庫入れの際にはバックモニターやサイドモニターの映像を一緒に表示するといった使い方が可能だ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月16日まで。目標金額の10万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間6月21日14時)で約2万4000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと25日ある。
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