スマートフォンはかつての携帯電話と違って汎用性を追究したため、前面のほとんどがタッチパネル付き画面になり、物理ボタンの数が激減した。その結果、ユーザーインターフェイス(UI)の自由度が高まった反面、画面を見ないとどこに触れているのか把握できず、手探りで操作することがほぼ不可能になった。
そこで、スマートフォンUIの汎用性を犠牲にすることなく、手探りで操作可能な18個の物理ボタンを追加できるフリップ式カバーケース「TAPIT」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
TAPITは、スマートフォンの画面を覆うフリップ式カバーの表面にボタンとして機能する18個の領域を設けたケース。ボタンを押すだけで電話をかけたり、無線LAN(Wi-Fi)設定を変えたりするなど、スマートフォンにさまざまな動作をさせられる。通常通り使いたければ、カバーを開けるとタッチパネルを直接操作できる。
各ボタンの機能は、専用アプリであらかじめ設定しておく。アプリは画面の各ボタンに覆われた部分に割り当てた機能をアイコンで表示するが、カバーは透明なので閉じた状態でも確認できる。割り当てた機能を忘れても、一目で分かり戸惑わない。
もちろん、TAPITはスマートフォン保護ケースとしても機能する。画面がカバーに覆われるので、ぶつけてもガラスが割れにくい。また、よく使う機能はTAPITでボタン操作するため、画面の汚れ付着や擦り傷を防げる。スマートフォンの全体を包むジャケット型ケースでもあるため、落としたときも安心だ。
開発チームは、当初TAPITを「Samsung Galaxy」シリーズの「S5」「S6」「S6 edge」「S7」「S7 edge」に対応させる計画。そして、対応モデルを順次拡大し、利用可能なOSも増やしたいとのことなので、将来「iPhone」用TAPITも登場するかもしれない。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間6月29日まで。目標金額の2万ユーロに対し、記事執筆時点(日本時間6月17日11時)で約1万6000ユーロの資金を集めている。キャンペーン期間はあと11日ある。
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