IBMとアリゾナに拠点をLocal Motorsが、「Watson」コグニティブコンピューティングプラットフォームを使用する初の自動運転車を発表した。「Olli」と呼ばれるこの電気自動車は、ワシントンD.C.近郊のメリーランド州ナショナルハーバーにあるLocal Motorsの新施設で披露された。
最大12人まで乗れるOlliは4つのWatson API(「Speech to Text」「Natural Language Classifier」「Entity Extraction」「Text to Speech」)を利用して、乗客と対話する。Olliは、「子供を乗せてもいいだろうか」といった質問に答えたり、「一番近いメキシコ料理店まで連れて行ってほしい」といった運行に関する基本的な命令に対応したりすることができる。Olliは車両の状態に関する情報を提供し、「なぜ停車しているのか」といった質問に答えることも可能だ。
Olliは、車体の至る所に埋め込まれた30個以上のセンサが生成するデータから学習する。センサは、乗客のニーズや現地の好みに合わせて追加および調整される。
IBMによると、Olliは米国時間6月16日より地元ワシントンD.C.の公道での運用が開始されており、マイアミデイド郡とラスベガスでも2016年中に運用される予定だという。マイアミデイド郡では、マイアミ市内の定期往復バスとして複数の自動運転車を配備する試験プログラムが検討されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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