主原料は"粘土”--オオアサ電子が新素材で実現したハイレゾ無指向性スピーカ

 オオアサ電子は6月14日、「Egretta(エグレッタ)」ブランドから新規機能材「ポリマー・クレイ・コンポジット」をスピーカの振動フィルムに採用したハイレゾ対応スピーカ「TS1000F」を発表した。発売は12月上旬。税別価格は35万円になる。

「TS1000F」
「TS1000F」

 オオアサ電子は、広島を拠点に液晶表示パネルの製造などを手がける会社。2011年にEgrettaブランドを立ち上げ、スピーカの開発、販売も実施している。

 円柱デザインを採用した無指向性タワー型スピーカが特徴で、高さ920mmのタワー型スピーカ「Egretta TS1000」をラインアップ。TS1000FはTS1000をベースに、ハイレゾ対応スピーカーとして高音用スピーカー「ハイルドライバートゥイーター」を搭載した新モデル。TS1000からTS1000Fへの有償アップグレードサービスも実施する。

 振動フィルムに採用したポリマー・クレイ・コンポジットは、高柔軟性、高耐熱性、低熱収縮性を持つ「新規機能材」。住友精化と国立研究開発法人 産業技術総合研究所 化学プロセス研究部が共同開発したもので、その特性から音響素材としての可能性に着目し、採用が決まったという。

 本体は、高さ1000mm×幅330mm×奥行き330mmの円筒形で、「ハイルドライバー方式」と言われる、蛇腹のように折りたたんだフィルムを横方向に収縮させて発音する特殊なスピーカーユニットを採用。新開発素材ポリマー・クレイ・コンポジットを採用し、さらにフィルムの折り方を含めた製法を刷新する事で、より自然な音色を再現できるとしている。

 ハイルドライバーは中域から超高域までの広帯域をカバーするシンプルな2ユニットスピーカ構成となっている。

トゥイータ部に新素材「ポリマー・クレイ・コンポジット」を採用する
トゥイータ部に新素材「ポリマー・クレイ・コンポジット」を採用する

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