8月開催のオリンピックでは、アスリートたちが自転車や水泳、ランニング用の装備でトレーニングに励むことになる。体にフィットするタイプのこうした競技用ウェアには、財布を入れておけるようなスペースは残されていないものだ。
その点に着目したのが、オリンピックの主要スポンサー企業であるVisaだ。同社は米国時間6月2日、選手たちの支払いを可能にする指輪型デバイスを発表した。このプロトタイプは、近距離無線通信(NFC)搭載の決済端末で使用でき、「Team Visa」のもとで支援を受けているアスリート45人に提供される予定だ。同社は、リオデジャネイロ五輪の場でこの新たなコンセプトをテストしてもらうことを期待している。
今のところ単に「Visa payment ring」と呼ばれるこのデバイスは、一般発売される予定はなく、あくまでテストケースとして開発されたものだ。Visaをはじめとする決済企業は、人々がスマートフォンやスマートウォッチ、自動車、その他の端末を使用中に支払いをするための新たな方法を見いだそうとしており、同デバイスもそうしたアイデアのうちの1つだ。
同デバイスはプリペイドのVisaアカウントと連携し、アカウントにはオンラインで補充できる。紛失や盗難の際は、デバイスのアカウントを変更することができる。Visaが、盗まれたクレジットカード番号を取引停止にするのと同じ要領だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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