ウェブで実施した読者投票で選ばれた「あなたが選ぶベストカメラ賞」を受賞したのは、ニコンのフラッグシップモデル「D5」。受賞盾を受け取ったニコンの山本哲也氏は、「もう一度写真の原点に振り返って企画した。写真をいかに切り取るか、100%妥協無くカメラを作ろうと思った」とし、「露出用センサ、ピント調節用センサ、画質を左右するイメージセンサなどすべて新規で開発した。ファインダーを覗いて切り取ったものが綺麗に取れる。低輝度から高輝度までストレス無く取れることに主眼を置いた」と述べた。
カメラ記者クラブに加盟している各誌の合議で決定される「カメラ記者クラブ賞」を受賞したのは、キヤノンの「EOS 5Ds/5Ds R」。5060万画素というEOSシリーズ史上最高画素数を達成した上級機だ。受賞盾を受け取ったキヤノンの松島寛氏によると、ユーザーから「キヤノンはコマ速や画素数など王道で攻めるものの、画素数を生かした写真が撮れない」という声があり、「キヤノンの中では尖った商品」として企画したという。また、「三脚でガッチリと固定して撮るのでは無く、EOSライクに普段撮りできるよう、コマ速も頑張った。振動も抑えた。フィールドで使える高画素機を目指して作った」と述べた。
同じく、「カメラ記者クラブ賞」を受賞したのは、ソニーの高級コンパクトカメラ「RX10 II/RX100 IV」。受賞盾を受け取ったソニーの濱口努氏は、「イメージセンサがこの商品のキモ。世界初のメモリ一体型積層センサ、1/32000秒の高速シャッター、動画の領域だが960fpsという最大40倍のスーパースローモーションが評価されて大変嬉しい」とした上で、「今回嬉しかったのは受賞のコメント。写真表現、カメラの進化に希望が持てると言っていただいた。エポックメイキングな商品を作るのは大変で、およそ3年かけて作り上げた。ソニーのコンパクトカメラに対する熱い期待に応えるべく、カメラの世界を変えるような商品を出していきたい」と述べた。
こちらも同じく「カメラ記者クラブ賞」を受賞したのは、富士フイルムのハイエンドミラーレスカメラ「X-Pro2」。受賞盾を受け取った富士フイルムの高橋通氏は、「今日のカメラを見ると、精密電子機器であり近代科学の粋を集めた商品という印象がある。しかし、ユーザーに届けないといけないのは、できあがった写真、感動だろう。Xシリーズで評判のある高画質、色再現性、操作感、手にフィットするサイズ、塗装のスムーズさなど持つ喜びも届けたい。評判を頂いているのも、こうした考え方を少しずつ理解して頂いているのではないか」と述べた上で、「来年、再来年も商品を提供し、機械ではなく感動をもっとお届けしたい」とした。
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