自分のスマートフォンを、本体を握るだけで制御できることを想像してみてほしい。スマートフォンを握れば「Safari」で前のページに戻ったり、大切な人に電話したりできるのだ。小さな進化のように見えるが、こうした小さな改良は、それにふさわしいユーザーインターフェースを伴えば、扱いにくかった機能を直感的に操作できるものにしてくれる。SlashGearによると、少なくともミシガン大学のエンジニアグループはそう考えているという。
現在開発中の技術「ForcePhone」は、まさにそうした操作を実現しようとするものだ。仕組みはこうだ。スマートフォンに搭載されているスピーカーが、人間の可聴域外のトーンを発する。モバイルデバイスのマイクがそうした高音域のトーンを拾う。カギとなるのは、ユーザーがスマートフォンを握るとトーンがわずかに変調されることで、これをForcePhoneのソフトウェアが分析してコマンドに変換できる。
多くの最先端技術マニアにとって、携帯電話と新たな形でやり取りできる可能性は胸躍るものに違いないが、この技術で検知される「握る」という動作によって、間違い電話が大幅に増えることにもなるのかどうかは不明だ。最も重要なこととして、メーカー各社がForcePhoneソフトウェアを実装することに可能性を見出すかどうかという問題は依然として残る。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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