自社のマーケティングキャンペーンが奏功したこともあり、サービス開始から約1カ月で大手自動車メーカーや電機メーカー、航空会社など30社以上に導入していただいています。最近は、東南アジア各国や欧州の企業から問い合わせが増えており、手応えを感じているところです。
独自でアドサーバーを構築することはせず、広告主からは月額プラットフォーム使用料や広告出稿の手数料を、メディアからは広告収入のレベニューシェアをいただくかたち。前職のマイクロアドとは異なるビジネスモデルです。
――東南アジアに競合他社は。
広告主側にもメディア側にもオープンなプラットフォームをもつ競合企業はほとんどいません。大手の広告代理店が1社と、シンガポールを拠点にアジア展開している広告系スタートアップ企業が1社、思い当たるくらいでしょうか。両社とも好調だと聞きます。
――3年以内の上場を目標に掲げていますが、その道のりをどう考えていますか。
上場に向けて、ストーリーも予算もしっかりと組んでいます。しかし、上場することが最終的なゴールではありません。そのときの判断で、プライベートカンパニーのまま続けるかもしれませんが、アジアでさらに大きなチャレンジをするために、いつでも上場できる状況が作れるように今から準備しておこうという意図です。
――30人規模での立ち上げとなりましたが、資金はどうしたのでしょう。
自己資金に加え、私の祖父にサポートしてもらっています。両家系とも経営者で、昔から「いつか起業するときは応援してやるぞ」と言われていました。「失敗してもいいから、思いっきりやれ」と応援してくれています。
――マイクロアド時代をどう振り返りますか。
新卒で入社し、東南アジアの各拠点の立ち上げと事業拡大など、本当にたくさんのことを経験し、学ばせてもらいました。雇われ社長とはいえ、優秀なチームのおかげでやりがいも大きかったです。
――最後に、今後の事業展望を教えてください。
今後は、オフラインマーケティングの領域にも、オンラインの要素が必ず入ってきます。「デジタルを制するものが、ビジネスを制する」。デジタルの領域では、スピード感のある経営が要。新しい技術、分野にも率先して取り組んでいきたいと思います。
そして、急成長中の東南アジアで、「デジタルマーケティングといえばAdAsia」と言われるような最強のチームを作りたい。その自信もあります。
(編集協力:岡徳之)
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