一般社団法人日本UAS産業振興協議会、ゼンリン、ブルーイノベーションの3社は5月25日、日本初のドローンサービスプラットフォーム「SoraPass(ソラパス)」を開始すると発表した。第1弾として、飛行計画から申請までの作業をサポートする「SoraPassMAP」を、同日より提供開始した。
SoraPassの機能として、人口集中地区(DID)、空港周辺などの飛行禁止区域に加え、石油コンビナートなどの危険区域を確認できる「飛行禁止・危険区域等の地図閲覧」、操縦者の飛行知識・経験などの技能情報を入力・管理する「操縦者情報管理」、国土交通省などへの飛行許可申請に必要なドローンの機体情報を入力・管理する「機体情報管理」が無料で利用できる。
また、有料ではあるが、国土交通省などへの飛行許可申請書類を作成する「飛行申請書作成サポート」(1回税別6000円)、行政書士に飛行許可申請の代行手続きを申し込める「行政書士による飛行許可申請サポート」などが用意される。そのほか、ドローンの安全飛行に重要な気象情報を提供するサービスとの連携も予定している。
ドローンは、企業での利用が拡大する一方、相次ぐ事故やトラブルの発生をきっかけに2015年12月に改正航空法が施行。現在、人口集中地区や空港周辺などでの飛行が制限されている。これにより、ドローンの飛行許可申請が必要な空域の把握、安全・安心な飛行技術の習得、安全体制作りなど、運用面での課題が顕在化していることから、個人・企業のドローン運用の課題解決を目的に「SoraPass」の提供に至ったとしている。
今後は、さまざまなドローン関連企業と連携。ドローンのライセンスが取得できるスクールをはじめ、ドローン専用の損害保険、ドローン試験飛行場・練習場、ドローン機体の紹介など、ドローンに関連するサービスの拡充を予定している。
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