仮想現実(VR)が注目されているため、360度の全球写真やビデオに対応するサービスが増えている。先日も、Facebookで360度写真のアップロードが可能になるという話題が流れた。
こうした360度写真やビデオは通常、リコーの「THETA」、ニコンの「KeyMission 360」、Samsungの「Gear 360」、Nokiaの「OZO」など、専用カメラを使って撮影する。特別なアプリを使えば一般のスマートフォンでも撮影できるものの、1つの360度写真のために何度も繰り返し撮る必要があって現実的でない。さらに、360度ビデオの撮影は不可能だ。
ところが、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中のアクセサリ「Vyu360」を使うと、スマートフォンで360度写真とビデオが簡単に撮れるようになる。
Vyu360は、スマートフォンの背面と正面にある2つのカメラにかぶせ、両カメラを同時に使って360度撮影できるようにするレンズアダプタ。各レンズがそれぞれ広い範囲をカバーし、Vyu360のアプリが2つの画像を組み合わせることで、専用カメラと同じように360度の写真とビデオが撮影可能となる。
スマートフォンによってカメラの場所は異なるが、Vyu360のレンズは位置が調整できるようになっていて、さまざまなスマートフォンで使える。アプリでキャリブレーションして位置を固定してしまえば、それ以降は調整なしですぐ撮影できる。
開発チームは、対応しているスマートフォンとして「iPhone 6 Plus」「iPhone 6」「iPhone 5」「iPhone 5s」「Nexus 6P」「Nexus 5」「Galaxy S7 edge」「LG G5」「HTC 10」などを挙げている。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月1日まで。目標金額の3万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間5月18日11時)で集まった資金は5746ドル。キャンペーン期間はあと43日ある。
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