米国時間5月11日、市場調査会社のKantar Worldpanel ComTechが明らかにしたところによると、同社が調査している地域のほぼすべてにおいて2016年第1四半期に「Android」が市場占有率を伸ばしたという。
米国では、Androidスマートフォンのシェアは前年同期比7.3ポイント増の65.5%となり、欧州連合(EU)の主要5カ国(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)では7.1ポイント増の75.6%に増加した。また、中国でもAndroidの市場シェアは5.9ポイント増の77%となっている。
これに対し、Appleのスマートフォン市場シェアは前年の第1四半期と比べてほぼすべての地域で低下している。米国でのAppleのシェアは4.9ポイント減の31.6%、EU5カ国では1.2ポイント減の18.9%、中国では5ポイント減の21.1%だった。
スマートフォンメーカーはできるだけ多くの人に訴求するため、製品ラインナップを多様化する必要に迫られている。その点で、いくつかのバージョンはあるものの基本的には「iPhone」しか売っていないAppleはより弱い立場にある。これに対し、Androidを採用するメーカーはさまざまな端末をそれぞれ異なる価格帯で販売可能なため、より幅広い層に製品を届けることができる。
KantarのモバイルアナリストLauren Guenveur氏はこの調査報告で「EU5カ国でのAndroidのシェアの伸びはここ2年余りで最も大きなものだ。さらに重要なのはこの伸びが1つか2つの大手メーカーによるものではなく、地域ごとに異なった複数のブランドとエコシステムにより生まれているという点だ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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