Appleの「Siri」、Microsoftの「Cortana」、そしてAmazonの「Alexa」は、間もなく新たな競争相手に直面するかもしれない。それは「Viv」だ。
The Washington Postが米国時間5月4日に報じたところによると、Vivは、Siriを開発して2010年にAppleに売却した開発者たちが生み出した技術で、音声アシスタントにおける次の段階を示すものだという。この新しいソフトウェアは、ユーザーのタスクをすべて自動で処理するよう設計されており、9日に開催される技術系カンファレンスで公開デモが行われる予定だ。
たとえば、Vivの開発者らはこのソフトウェアを使ってピザを注文した。1人が注文を始めると、Vivはトッピングをどうするか尋ねる。他の開発者たちはそれぞれ自分の希望で注文する。Vivはさらに多くの質問をする。最後には、誰も電話で注文したり、検索したり、アプリを使ったりせずに、注文した通りの味のピザ4枚が届いた。
音声アシスタントは流行しており、ハンズフリーで、より自然なやり方で質問をしたり、情報を見つけたり、多忙な生活を管理したりできる。Vivは、Siri、Cortana、Alexa、「Google Now」など一連の仮想アシスタントに加わった最新の技術にすぎない。だが、Vivの開発者らはこのソフトウェアについて、ユーザーのリクエストを理解し、それに応えるためにユーザーと対話をすることで、仮想アシスタントというコンセプトをさらに発展させるものだと説明している。
VivはAmazonの「Echo」の例にならっている。Echoは、組み込み式の音声アシスタントAlexaを介してユーザーの質問やリクエストに対応するワイヤレススピーカーだ。Echoと同様にVivもサードパーティーのサービスと直接統合でき、すでに50のサービスが参加している。Vivの共同開発者であるDag Kittlaus氏はThe Washington Postの取材に対し、自動車メーカー、テレビ局、その他のメディア企業とも、製品にVivを統合することについて協議していると語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス