IBMは米国時間5月4日、ニューヨーク市郊外にある5量子ビットの量子コンピュータに誰でもアクセスできる新しいクラウドベースのサービスを開始した。
1と0で情報を処理する通常のコンピュータと違って、量子コンピュータは、1と0を同時に処理する量子ビットを用いて処理を高速化するため強力だ。
混乱を招くことも多いこの実験的技術の開発は、まだ初期段階にある。量子ビットが不安定という問題もあるため、今あるすべての量子コンピュータは、超低温下に置かれている。
IBMの新サービスは、初めて量子コンピューティングを一般市民に提供するものとなる。これは、この技術は誰もが利用するのに十分なくらい成熟して安定しているとIBMが考えていることを示している。
ニューヨーク州ヨークタウンハイツにある研究所に設置された量子コンピュータへのアクセスは、コンピュータプログラミングの基本を理解していれば、誰にとっても比較的簡単だ。IBMは、サービスの利用方法に関するチュートリアルを提供している。それでも、平均的な消費者がそれを大いに役立つと考える見込みは低い。とはいえ、研究者にとっては大事なサービスだ、とIBMは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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