「容器の研磨を変えるとカクテルの味が変わる」という話や、ワインを空気に触れさせることで味を落ち着かせ、香りを開かせる「デカンティング」という技法をご存知だろうか。
サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営するクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」において、0.1ミクロンの精度で容器の内側を研磨する特殊加工技術により、ワインに含まれるタンニンの渋みを抑え、味をまろやかに、香りを華やかに変化させる「Birdy デカンタ(バーディ デカンタ)」のプロジェクトが進行中だ。
Birdy デカンタは、1951年創業の自動車部品メーカー横山興業が展開するファクトリーブランド「BIRDY.(バーディ)」向けに開発されたもの。同ブランドでは、部品加工技術を活用したカクテル用品をラインナップしており、国内外で幅広く支持を集めている。この加工技術がワインにも適しているのではと、とあるバーテンダーからアドバイスがあり、Birdy デカンタを製作した。
ステンレス素材をミクロレベルの凸凹を残しながら磨く技術により、クリスタルガラスの表面を再現。Birdy デカンタを回すことで微細な気泡が発生し、ワインの適度な酸化を促す。これにより香りを際立たせ、味をまろやかにする効果が得られるという。
今回集めた資金は、Birdy デカンタの製作費および、改良資金としてだけでなく、プロのソムリエへのアンケートや科学的な分析を行い、Birdyのデカンタで何がどう変化して、どんなワインに適しているのかを解明するという。
Makuakeでの目標金額は75万円。記事執筆時点(5月9日12時)で126万8900円の資金を集めている。プロジェクトの残り日数は51日。
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