日本マイクロソフトは4月23日、世界最大の学生向け ITコンテスト「Imagine Cup 2016」日本予選大会最終選考会と、ITに関する革新的なアイディアを表彰する「Innovation Award 2016」を同時に行う「Microsoft Innovation Day」を開催した。本稿ではInnovation Award 2016の様子を報告する。
Microsoft Innovation Award 2016は、ソフトウェアやハードウェア、IoT、アプリケーションなど分野を問わず、革新的なアイディアを形にしたソリューションを表彰する取り組みである。革新的なスタートアップ企業やソリューションを世の中に輩出するため、日本マイクロソフトが注力する分野の1つだ。
開会挨拶を行った日本マイクロソフト 代表執行役 社長 平野拓也氏は、Microsoft創業者のBill Gates氏が「大企業は怖くない。情熱とアイディアを持ち、果敢に挑戦する学生や若者が怖い」とライバル視していたことを明らかにした。また、過去のInnovation Award受賞者を振り返り、2012年にウガンダの企業が開発した胎児の健康状態を見るアプリケーション「WinSenga」や、ウェアラブルデバイスからデータを集めて、パーキンソン病改善に役立てるギリシャの「PRONOSIS」などを紹介。
このような取り組みを行う理由の1つとして、同社の社内文化「Growth Mindset(成長のための考え方)」が大きいという。「われわれの考え方は学生やイノベーター、スタートアップ企業と共通し、共有できる。今日の発表からビックビジネスが生まれることを楽しみに支援を続ける」(平野氏)と述べた。
今回のMicrosoft Innovation Award 2016では、16の企業・団体がプレゼンテーションを行い、そこから各スポンサー賞と来場者が選ぶオーディエンス賞、及び展示オーディエンス賞、審査員特別賞、そして最優秀賞&日本航空アントレプレナー賞を決定する。まずはファイナリスト全員に日本マイクロソフトからBizSpark Plusが贈られ、各賞受賞者にde:codeへのブース出展権が贈られた。
弥生賞は、「弥生会計オンライン」14カ月無償使用権がファイナリスト全員に贈られた。弥生 代表取締役社長 岡本浩一郎氏は「スタートアップに必要なのは夢とお金。お金を管理するツールを夢の実現に役立ててほしい」と述べている。サムライインキュベート賞は、しくみデザインのIntel RealSenseを活用したジェスチャー認識などを活用し、身体を動かして演奏するデジタル楽器「KAGURA」に贈られた。サムライインキュベートの広報はワクワク感がプレゼンテーションから伝わってきたと理由を説明している。
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