「Opera」ブラウザのデスクトップ版がまもなく、無料の内蔵VPNサービスを搭載する。
「Opera」ブラウザのデベロッパー向けデスクトップ版が更新され、無料の仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスを内蔵した。地理的制限があるコンテンツへのゲートをバイパスしたい者にとって、これは大きな出来事だ。
VPNサービスは、ユーザーが位置情報を隠すことを可能にし、プライバシーが心配な人や特定の国からしか閲覧できないコンテンツにアクセスしたい人に主に利用されている。Operaの内蔵VPNサービスは、ほかの無料のVPNサービスと違って、通信データ量に制限がない。
Netflixのようなコンテンツプロバイダーは、対象地域外のユーザーがコンテンツにアクセスするのをさらに厳しくブロックするようになっている。そのような状況で、Opera Softwareは、ユーザーにVPNサービスを提供するという動きを見せた。
Operaによると、VPNサービスの速度は、一部のHDコンテンツを視聴するのに十分な速さだが、フルHD(1920×1080ピクセルの解像度)はバッファリングが必要だという。同社広報担当者は米CNETに対して、さらに高速または高機能な「有料バージョンの計画はない」とも語っている。
だが、Operaは、このVPNサービスが中国で利用できるかどうかについてはコメントを避けた。同社は近々、中国のコンソーシアムに売却される予定だが、「グレート・ファイアウォール」を導入している中国では、VPNサービスの利用はよしとされないのが普通だ。
Operaのデベロッパー版はこちらからダウンロードできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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