楽天は4月20日、電子コミックサービス「楽天マンガ」の提供を開始した。電子図書館の運営でも協業しているメディアドゥと共同で展開。ビューワーの開発や出版社との取次業務はメディアドゥが担当する。
楽天はすでに電子書籍サービス「kobo」を展開しており、コミックも取り扱っている。同社広報に確認したところ、今後もkoboでのコミック配信は継続するとしている。また、koboを運営しているRakuten Koboはカナダの会社のため、キャリア決済が利用できない事情がある。クレジットカードを持っていない若年ユーザーなどにも電子コミックを利用してもらうため、koboとは別のサービスとしてローンチしたそうだ。
楽天マンガでは、スマートフォンのウェブブラウザから「楽天マンガ」ストア にアクセスし、電子コミックを1話単位から購入・閲覧できる。無料で閲覧できる作品を含め、人気コミック約9万冊を取り扱っており、今後も作品数を拡充する。
目当ての作品を探しやすい「ストアモード」と、ジャンルごとの人気作品が見つけやすい「サーチモード」の2つのモードを用意。利用目的に合わせて切り替えられる。購入したコミックは、ウェブサイトのほか専用アプリ(iOS/Android)で閲覧できる。アプリでは、縦スクロール・横スクロールに対応する。
コミックの購入には、専用の仮想通貨「メダル」が必要。メダルは、月額300円~3万円の最大10コースから選んで購入でき、1メダルを1円として電子コミックの購入に充てられる。月額500円以降のコースは、よりお得に購入できる施策も用意する。
支払いは「楽天ID決済」のほか、携帯電話料金とあわせて支払う「キャリア決済」にも対応する。楽天ID、キャリア決済以外の手段については、現時点では対応しないとしつつも、ユーザーからの声を鑑みて検討するとしている。
楽天によると、2014年度の電子書籍市場は、推計1266億円(前年比35.3%増)と拡大しており、ジャンル別の内訳では「電子コミック」が8割以上と市場をけん引しているという。国内の電子書籍市場の活性化のため、電子コミックに特化した楽天マンガをスタートさせたとしている。
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