アップル、一部アプリの収益をWWFに寄付--「Apps for Earth」の取り組みを米国で開始

Daniel Van Boom (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年04月18日 13時38分

 米国の「iPhone」や「iPad」のユーザーは、Appleの「App Store」の表示がいつもよりも緑色をしていることに気付いたかもしれない。

 Appleが新しい色彩を採用しているのは、世界自然保護基金(WWF)との提携に基づく環境保全のための募金活動「Apps for Earth」を米国において推進するためだ。Appleは今後10日間で、一部のアプリの販売に伴う収益をWWFに寄付する予定だ。

 Blizzardの「Hearthstone」、メッセンジャーアプリ「LINE」、人気の高い写真エディタ「VSCO」、そして「Angry Birds 2」など26のアプリがこのプログラムに含まれている。ユーザーは特典として、複数のアプリにおいてこのキャンペーンのために追加された特別コンテンツを得られる。「SimCity BuildIt」などの無料アプリもこのプログラムに含まれており、アプリ内課金による収益の一部がWWFに寄付される。

 Appleは近年、さらに環境に優しい企業を目指して多数の取り組みを実施している。2015年には、「当社は気候変動について議論したいのではない。食い止めたいのだ」と宣言した。同社は、2015年に同社施設で消費されたエネルギーの93%が再生可能エネルギーだったとしており、同年10月には中国における同社の環境的影響を低減するための取り組みを発表した。

 一方WWFは、さらなる環境保全と保存の必要性を訴えている。WWFによると、1分間にアメリカンフットボール場48個に相当する面積の森林が伐採されており、世界に存在する水のうち、飲用可能でアクセス可能なのは1%未満だという。しかし、おそらく最も不安な点は、WWFの試算では地球上の人類による消費量が、地球の天然資源によって供給可能な量の1.5倍だということかもしれない。

アップルの「Apps for Earth」
提供:Screenshot by Daniel Van Boom/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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