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企業からの盛り上がりが薄い状態はよくない--グリーがVRカンファレンスを開催する理由

佐藤和也 (編集部)2016年04月13日 18時00分
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 グリーは4月13日、5月10日に開催するVRカンファレンス「Japan VR Summit」(JVRS)に関する説明会を報道陣向けに実施。開催の狙いを語った。

 JVRSはグリーと一般社団法人VRコンソーシアムの共催によるVRカンファレンスとして、5月10日に東京・品川の「The Grand Hall」で開催する。参加費は税込3万円で、4月15日までは早割として2万4500円。everevoサイトより申し込むことができる。

 グリー取締役 執行役員である荒木英士氏はJVRS開催の経緯を、同氏が約3カ月前に米国のVRスタートアップをめぐったことに触れ、スタートアップや草の根活動の盛り上がりはもとより、すでに大企業が積極的に投資を行っている現状、さらにゲーム以外のさまざまな応用分野でも活用されてきていることを感じたという。

  • 説明を行うグリー取締役 執行役員荒木英士氏(右)。JVRSを共催するVRコンソーシアム代表理事の藤井直敬氏(左)も同席

 一方、日本では、草の根活動は盛り上がっているものの、本気で取り組んでいる会社も少なく、理解が薄いと語る。「個人では面白い物を作れるが、会社の事業として展開することができないという話をよくきく。海外とは流れてくるお金や人の数が違う。次の有力プラットフォームとして見込まれている領域にもかかわらず、この状態はよくない。ビジネス的な企業からの盛り上げも必要」と説明する。

 JVRSでは市場拡大を目的とした事業や開発者の意見交換、また先行している北米や中国の有力企業との連携の強化を目的としている。VR領域に取り組んでいる関連各社のなかでもメジャーな企業が登壇することや、セッションだけではなくデモ展示も実施するという。

  • JVRS開催の目的

  • JVRS参加企業。青色がセッション登壇やデモ展示に参加する

 セッションのプログラムは5つ。特に「VRがもたらす大変革」と題したセッション1は、Oculusの池田輝和氏、HTCのRaymond Pao氏、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの吉田修平氏と、VRデバイスの大手プラットフォーマーがパネリストとして登壇する注目のセッションと説明する。

 また「VRで生まれるヒットゲーム」と題したセッション3では、コンテンツ開発や投資を積極的に行っているコロプラ代表取締役社長の馬場功淳氏、PS VRデモコンテンツ「サマーレッスン」を手がけたバンダイナムコエンターテインメントの原田勝弘氏、PS VR対応の新作ゲーム「Rez Infinite」を発表したエンハンス・ゲームズCEOの水口哲也氏が登壇。

  • 「VRがもたらす大変革」

  • 「VRで生まれるヒットゲーム」

 このほか、ゲームエンジンとして広く使用されている「Unity」のユニティ・テクノロジーズ・ジャパンから伊藤周氏、「Unreal Engine」のエピック・ゲームズ・ジャパンから下田純也氏らが登壇する「VR開発者を支える最新技術動向」、海外の開発者や企業を集めた「海外VRビジネス最前線」や、投資視点で見たVR領域の展望を語る「投資家から見たVR戦略」といったセッションが予定されている。

  • 「海外VRビジネス最前線」

  • 「VR開発者を支える最新技術動向」

  • 「投資家から見たVR戦略」

 グリーは2015年11月にVR専門の開発スタジオ「GREE VR Studio」を立ち上げたほか、投資も積極的に行い、4月には北米のスタートアップ企業を支援する新ファンド「GVR Fund」を、Colopl VR Fundとミクシィとともに設立。JVRSはVR事業戦略における「開発」「投資」と並ぶ「市場新興」としての大きな取り組みとしている。

 荒木氏は「新しいプラットフォームが生まれるときには、ビジネスのルールや主要プレイヤーが入れ替わる。今、VR領域に力を入れているのは、グローバルレベルでリーディングボジションをとっていくため。JVRSはビジネスよりは市場新興になるが、投資についてはVR領域におけるアーリーステージの投資ファンドとして、高いパフォーマンスを出していく。開発のGREE VR Studioはまずゲーム領域に注力。その分野でのリーディングカンパニーを目指す」としている。

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