この連載では、デジタルを活用したコミュニケーション施策を発信する「コードアワード」に寄せられた作品から、デジタルマーケティングの「未来」を拓く“ヒント”をお届けする。
ついに最終話を迎え話題となった週刊少年ジャンプの人気作品「暗殺教室」。集英社はこの約1年前となる2015年3月に、アニメ化や実写映画化などコンテンツの多角化が進む中、改めて原作コミックスの魅力を知ってもらうために、「しゃべるコミックスアプリ」を公開した。
全巻、メインキャラクターである”殺せんせー”の顔で統一されたコミックスの表紙を活用し、表紙をアプリで読み取るだけで殺せんせーと会話できるようにした。
コミックスだけでなく、アニメ、映画、ゲームなど多岐にわたる「コンテンツ接触者」である幅広いユーザー(小学生~大人まで)に楽しんでもらえるように、アプリを起動すれば、誰でも体験できるインターフェースを採用。1巻につき1問のユニークな問題(原作に基づく)を解いていくという内容だ。
画像解析と音声認識を組み合わせた、「抜き打ちテスト」方式のクイズでは、テスト中(回答中)にスマートフォンを激しく振ると、キャラクターが「テスト中の暗殺は禁止です!」と激しく叱ってくるなど、ファンにはお馴染みのシーンも再現されている。
また、コミックスに加えて、「週刊少年ジャンプの表紙」や当時上映していた「実写映画のチケット」もしゃべりだして出題するという、コンテンツの横断的なプロモーションとしても展開。スマートフォンという身近なツールを使い、コミックスというオールドメディアを利用したコンテンツ体験を一歩進化させた。
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