UPDATE Twitterは、全米フットボールリーグ(NFL)と契約を結び、2016年シーズンの木曜夜に開催される10試合をオンライン配信する。多くのNFLファンの注目を集めることになりそうだ。
これらの試合は、インターネットにアクセスできる端末上で世界中から無料で視聴できる。ただし、Twitterが独占的に配信するわけではなく、NBC、CBS、NFL Networkでも視聴できる。すなわち、視聴者は従来のテレビやケーブルテレビのほかに、デジタル放映という視聴手段を選択できることになる。
それでも、米国時間4月5日に発表されたこの契約は、Twitterにとって、スポーツのライブストリーミング分野への本格的な参入に向けた大きな攻撃権を得たことを意味する。Twitterは長い間、スポーツイベントについて会話を交わす場となっており、最近では、そういった競技を追っているツイートをキュレーションして表示する「Moments」といった機能を導入している。
言ってみれば、ネット上のスポーツバーのようなものだ。
NFLコミッショナーのRoger Goodell氏は、「Twitterはライブイベントが展開する場であり、NFLにふさわしいパートナーだ。われわれは、世界中のファンに向けてNFLフットボールをライブ配信するために新たな一歩を踏み出す」と述べた。Goodell氏は2014年9月以来となるツイートを投稿し、今回の契約に満足していることをうかがわせた。
NFLとTwitterは2015年8月、試合中のハイライトやゲームのダイジェスト、最新ニュース、分析、アーカイブ映像をファンに向けて提供するため、2年契約を締結した。実際、NFLとTwitterの関係は2013年に遡る。NFLの元最高財務責任者(CFO)だったAnthony Noto氏がTwitterの現CFOに就任したのも、そうした流れを受けたものだった。
契約の金銭的条件は明らかにされていない。Twitterの広報担当者は、同社サービス内でNFLの試合がどのように機能するかについて、現時点でまだ正確に発表できることはないと述べた。
TwitterはまたNFLとの契約の下、試合中のハイライトやライブ配信「Periscope」による試合前の実況も提供する予定。木曜夜の試合のストリーミングはすべて、Twitterのアカウントを持っていないユーザーも視聴可能になる予定で、Twitterは視聴者数が8億人に達するものと見ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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