Acerは、他社が脱落していく中でも引き続きオールインワンPCプラットフォーム「Chromebase」をサポートしているが、最新の「Google Chrome OS」搭載デスクトップPCでは、家庭向けから企業向けへアプローチを変更している。
このシステムは「Chromebase for meetings」という名称で、ビデオ会議機能に対応するよう改良された。本体は24インチのタッチスクリーン式フルHDディスプレイ(解像度1920×1080)を搭載し、内蔵式の調整可能なHDウェブカメラと4つのマイクを備え、場所ごとに1人か2人の参加者の音声を取り込める。Chromebaseは、「Google Apps」のユーザーであれば「Google Hangouts」を使って最大25人のビデオ会議をホストでき、また、Googleアカウントがなくても会議に参加できる。
ビデオチャットを除くと、Chromebaseは他のChrome OS搭載コンピュータと同じように動作する。Intelのデュアルコアプロセッサ「Celeron 3215U」、4GバイトのRAM、16Gバイトのソリッドステートドライブ(SSD)を搭載したChromebase for meetingsは、高速Wi-Fi規格「IEEE802.11ac」に対応しており、USB 3.0ポートが3つある。データセキュリティを提供するのは内蔵されたTPM(Trusted Platform Module)1.2チップと、Chromebaseを起動するたびに実行されるVerified Boot技術だ。
Chromebase for meetingsは799ドルで、Chromeベースのシステムにしては少し高価だと思われるかもしれないが、この価格には1年分の管理およびサポート料金が含まれている。管理ツールを利用すると、IT部門は社内全体に導入された多くのChrome搭載デバイスをリモートで監視できる。
それに、この価格はGoogleが以前、Chromeベースのビデオ会議ソリューションに設定した価格より低い。2014年にリリースされた「Chromebox for meetings」は、Chromebox本体のほか、ウェブカメラ、マイクなどの付属品がセットになって999ドルだった。Chromebase for meetingsでは、より低価格でこれらのアイテムが1つのパッケージにバンドルされている(ただし、プロセッサの速度はChromeboxより遅い)。またAcerのChromebaseは、Googleが2015年にリリースしたChromebox for meetingsの機能拡張モデルでサポートしている会議室より広い場所での会議では利用できない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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