新しい仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Rift」は、修理のために分解する必要があっても、それほど困難な作業にはならないはずだ。
米国時間3月28日、Facebook傘下のOculus VRが手がけるVRヘッドセットOculus Rift初の消費者向けモデル(600ドル)が出荷された。ユーザーはOculus Riftで3Dの世界に没入し、ゲームをプレイしたり、アニメーションの世界を探検したりできるほか、「Windows」デスクトップにアクセスすることも可能だ。iFixitがOculus Riftを分解してみたところ、開発者向けモデルよりも洗練されており、「軽く」て「とても使い心地がよい」ものであることが分かった。
Oculus Riftは新世代のVR技術の先駆けとしてスタートを切った形だ。VRは、新しい没入型のデジタル世界に人々を誘う力があることから、業界を沸かせている技術だ。この分野は、テクノロジ業界で次の大きな波に乗りたいFacebookやサムスン、Googleといった大手企業を引きつけている。
では、比較的修理しやすくなっている「Oculus Rift CV1(Consumer Version 1)」の中身は、どのようになっているのだろうか。
ケーブルは、開発者向けモデルより整理されており、コネクタが外しやすくなっている。ヘッドフォン型スピーカは、スプリングコネクタのおかげで簡単に取り外せるとiFixitは述べている。フェイスパッドはプラスチック製の留め具で固定されており取り外しやすい。
一方、留め具が見つけにくいため内部を調べるのは難しいという。レンズ、ディスプレイ、マザーボードは、複雑に入り組んだ設計とリボンケーブルのせいで取り外しが困難になっている。また、ヘッドストラップを交換するには、ヘッドセットを覆っている布地を切らなければならない。
分解調査の結果、Oculus Rift CV1の修理しやすさは10段階評価で7となった(10が最も修理しやすいことを表す)。
iFixitによる分解調査を受け、Oculus VRの創業者Palmer Luckey氏は、「頼むよ@iFixit、もっと行けるだろう」とツイートした。それに対してiFixitが、できるだけ壊さないようにしていると回答すると、「(iFixitのチームが)超音波溶接をうまくやってくれれば」とLuckey氏は返した。そうでなければ、分解でさらに調べるのは難しいとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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