マネーフォワードは3月31日、家計簿アプリ・家計簿ソフト「マネーフォワード」で、貸与型奨学金の元金の残高確認が可能になったと発表した。独立行政法人日本学生支援機構の提供する「スカラネット・パーソナル」との連携によるもので、今後は学生に向けて、家計改善や金融教育に関するサービスを提供する予定。
同社によると、近年、奨学金の返済が負荷となり、返還ができなくなるケースが目立っているという。労働者福祉中央協議会が実施した調査では、奨学金の貸与を受けた人の約4割が「奨学金の返済が苦しい」と回答。約3割が「結婚」に、約2割が「出産」に影響していると回答するなど、奨学金を取り巻く環境が厳しいものとなっている。
日本学生支援機構の調査によると、延滞期間が3カ月以上で、個人信用情報機関に登録された(ブラックリスト入り)件数は、2014年度で約1万7000件となっており、2010年度に登録を始めてからの累計は約5万1000件だという。このような背景をふまえ、アプリでの奨学金の元金の残高表示を可能にしたとしている。
なお、マネーフォワードは3月30日に、クラウド型会計ソフト「MFクラウド会計」のiPhoneアプリ版において、ウェブ版の未払・未収管理台帳(β)に入力された将来の入出金データを閲覧できるようにアップデートした。これにより、過去と現在の資金繰りデータに加え、将来の資金繰り予測を閲覧できるようになった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果