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オープンデータ活用を加速させる神戸の動き--国際会議との連携やコンテスト開催 - (page 2)

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バスのロケーションデータの公開、神戸市エリアにおける取り組み

 講師役としてセマンティックウェブやISWCの動きについて解説した国立情報学研究所の大向一輝氏からは、ISWCの会場内で神戸市の活動を発表したり、「Semantic Web Challenge」というRDF形式のデータを活用したアプリ開発コンテストに参加したりする方法があるのではないか、という提案があった。

みなと観光バス概要
みなと観光バス概要
国立情報学研究所の大向一輝氏
国立情報学研究所の大向一輝氏

 それに対し、神戸情報大学院大学の横山輝明氏や、Code for HyogoとKobeを運営する榊原員倫氏ら他の登壇者から、神戸市を拠点とするみなと観光バスが二次利用が可能な形でバスのロケーションデータを公開している事例や、スマホから得られる情報を元に助けを求める人と助ける人をマッチングする技術の研究が行われていることなどが紹介された。他にも兵庫全体でみると、企業や研究所がオープンデータに関するさまざまな活動が行われており、須磨地区でバリアフリーマップ作成のための活動も行われているという。

助け合いの支援
助け合いの支援
神戸情報大学院大学の横山輝明氏からは世界で実施されているオープンデータ関連プロジェクトについての紹介もあった
神戸情報大学院大学の横山輝明氏からは世界で実施されているオープンデータ関連プロジェクトについての紹介もあった

 イベントには神戸市の職員も参加しており、活用できるオープンデータとして、阪神淡路大震災の写真データや観光施設情報、夜景スポットや映画のロケ地情報をはじめ、実証実験中の市バスのGPSや加速度データ、都心部でのWi-Fiルータを使った人流解析を行っていることや、PM2.5の数値などの生データも収集していることが紹介された。これほど幅広いデータが公開されているのかと驚きの声がある一方で、なかなか活用が進んでいない現実もあり、そのためにはオープンデータを活用するメリットが具体的に感じられる仕組みづくりも必要ではないかとの意見も出された。

Code for Hyogo・Kobeの榊原員倫氏は主に兵庫や神戸での地域情報化の取り組みについて紹介した
Code for Hyogo・Kobeの榊原員倫氏は主に兵庫や神戸での地域情報化の取り組みについて紹介した

 参加者からは、国際会議やコンテストの開催にあわせただけの活動にせず、市民や企業が地域活性やビジネスにオープンデータを活用する意義が実感できる内容にし、オープンガバメントからオープンガバナンスへつなげるきっかけにもしてほしいという意見が出されるなど、なぜオープンデータを進める必要があるのかといった話にまで話題が広がった。

 2016年のIODDに合わせたイベントは全世界で263件、日本では70件近くが登録されている。神戸のイベントは、オープンに議論しながら地域のオープンデータ活動についても知ることができる、面白い内容になっていたと感じた。地域と自治体が積極的に連携し、世界へも発信を拡げようとオープンデータで先進的な動きを進める神戸の動きに今後も注目していきたい。

参加メンバー
参加メンバー

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