Androidアプリレビュー

データ化されていない画面上のテキストをOCRで強制抽出する「Copy - Text On Screen」

アプリ名:Text On Screen
バージョン:2.1.5
金額:無料(2016年4月3日時点)
カテゴリ:仕事効率化
開発:Rishi Apps
使用端末:Nexus 6P
おすすめ度:★★★★★

 「Copy - Text On Screen」は、スクリーンショットの画像に含まれる文字をデータとして抽出するアプリだ。OCRを用いて画像上の文字を強制的にデータ化するため、コピーの可否を問わず、スクリーンショットさえ撮れれば画面上のあらゆる文字をテキストデータとして得ることができる。

 本アプリは、端末のスクリーンショット取得機能と合わせて使用する。利用手順としては、まずテキスト化したい画面を表示させたのち、端末の[電源]+[音量小]でスクリーンショットを保存。それを適当なビューアアプリで開き、共有メニューから本アプリを指定してスクリーンショット画像を表示させる。

  • 利用にあたってはまず言語パックの中から日本語をインストールしておく

  • 今回は試しに設定画面からテキストを抽出してみよう。まずは[電源]+[音量小]でスクリーンショットを撮り、適当なビューアアプリで表示させる

  • ビューアアプリの共有メニューから本アプリを選択する

 スクリーンショット画像が表示されると、範囲を選択するためのハンドルが表示されるので、エリアを調節してテキストを抽出したい範囲を指定する。「SAVE」ボタンを押すとOCR処理が実行され、テキストデータが書き出されるので、あとはクリップボードを経由して別アプリに貼り付けたり、あるいは共有メニューからほかのアプリに送って再活用すればよい。

  • 範囲選択メニューが表示されるので、テキストを抽出したい範囲をドラッグして指定する。終わったら右下の「SAVE」をタップする

  • OCR処理が実行されるのでしばらく待つ。端末の処理性能にも依存するが、1分以上待たされる場合もある

  • OCR化されたテキストデータが表示された。あとはコピーするなり共有するなりして再活用できる

 通常の方法では範囲選択できないテキストをコピーできるという点では前回紹介した「Universal Copy」に近いが、本アプリは元データが画像化されていてもOCR処理で強制的にデータに変換するので、原理的にはスクリーンショットさえ撮れればあらゆるテキストを書き出せる。背景にパターンが敷かれているような場合など、OCRがうまく機能しないケースはあるが、白黒反転した画像からの抽出には対応するなど、対応の幅は意外に広く驚かされる。

  • 縦書きには対応せず、このように横書きとみなして抽出されてしまう

 OCR機能は言語パックをダウンロードすることでさまざまな言語に対応しており、日本語にも対応する。ただし縦書きには対応しないので、電子書籍など縦書き表示のテキストからの抽出は不可能だ。またカメラ機能を使って撮影した書類などからテキストを抽出することも不可能ではないが、名刺を全画面で撮影した場合でも、電話番号やメールアドレスなど小さい文字や複雑な漢字は不正確で、実用性はあまり高くない。専用のスキャンアプリを使ったほうがいいだろう。

 かなり力技といっていい処理をするアプリだが、それだけに成功率は高く、テキストデータ化されていないためにほかのアプリでは太刀打ちできないケースで重宝する。操作フローも単純でわかりやすいので、メニューなどからテキストデータを書き出す機会が多い人は、インストールしておけば役に立つシーンはあることだろう。

>>「Text On Screen」のダウンロードはこちらから

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