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10年に1度の革新は起きるか--Physical Webによってもたらされる「PICKの時代」 - (page 2)

山田井ユウキ2016年03月25日 08時00分
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 現在のiBeaconやEddystone-UIDでは、それぞれが独自アプリを作って配布しているため、開発費用の問題や、そもそもユーザーのスマホに入れてもらうのが大変という課題がある。

ビーコンエコシステム
ビーコンエコシステム

 しかし、Physical Webのような標準化が浸透した世界では、ユーザーのスマホには1つの標準ブラウザが入っていればいいため、コンテンツ提供側はビーコンとウェブサイトを設置しておけばいいのだ。

 加藤氏はウェブエコシステムを「個人ホームページの時代から派生ビジネスが登場し、SNSやキュレーションサイトの時代になった」と分析。同様にビーコン分野でも新たな競争レイヤーが生まれ、派生ビジネスが発展していくのではと予想する。

 課題もある。現在はサンワサプライなどがPhysical Webビーコンの販売を開始し、Google Chromeでも機能提供が開始されるなど盛り上がりを見せているPhysical Webだが、普及するかどうかはまだまだこれから。キラーアプリケーションの登場が待たれているのが現状だ。おそらく最初の本命はGoogle Nowだろうと加藤氏は見ている。

 その結果、もしもPhysical Webがブレイクスルーした場合、情報発信の世界において10年に1回の革新となる可能性すらあるという。

 「2000年以前はブロードキャストの時代で、テレビやラジオ、雑誌などが皆に同じものを届けていました。2000年からはPCとインターネットが普及し、見たいものを見たいときに見るプル型の時代を迎えました。2010年からはスマートフォンの普及によるプッシュ型の時代。常に手元にはインターネットがあり、アップデートや友人の情報まで即座に届くようになっています。そして201X年は、PICKの時代になるだろうと考えています。必要な情報がまわりに落ちている時代です」(加藤氏)

まわりの人ブラウザ
まわりの人ブラウザ

 ソーシャルの世界もPhysical Webによって変わるかもしれない。FacebookやTwitterなどのグラフ型のSNS、LINEやWhatsAppのようなルーム型のSNSに加えて、「ロビー型」と呼ばれるもう一つのソーシャルが生まれるのではと加藤氏は考えている。

 これはイベント会場など人が集まる場所に最適化されたサービスのこと。たとえばイベント前にはスケジュール管理や登録・支払いなどのイベント管理、そしてイベント中はチェックインや名刺交換、イベント後にはイベントに関するコンテンツのシェアや知り合った人にフレンド申請する機能など、イベントのライフサイクルに登場するアクションやサービスを網羅的に提供できる。

 こうしたユーザー体験をきれいに統合・再定義したプラットフォームサービスが登場する可能性があると加藤氏。IoTというとデバイスに注目が集まりがちだが、そこから生まれてくる新たなネットワークにも着目していくと面白い。

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