米国がイスラム過激派組織ISISを標的とする初のサイバー攻撃を開始した。米国主導の有志連合による地上戦に先駆け、同過激派組織の通信を遮断することが狙いだ。
今回の作戦の数日前には、Barack Obama米大統領が同テロリスト集団に対する攻撃を「今後も加速化させる」よう米軍に命令していた。
報道によれば、米国防長官のAshton Carter氏は、米軍が現在サイバー攻撃を実施中であることを明らかにしたという。目的は、「命令指揮系統を妨害(および)遮断すること、同組織のネットワークの信頼性を喪失させること、そしてネットワークをオーバーロードさせて機能不能にすることだ。これらすべてを実行することで、現地の指揮統制能力、市民に対する支配力を喪失させ、経済を破綻させる」としている。
米国には自らの意思で仕掛けられるエクスプロイトやサイバー兵器があることは誰もが知るところだ。ただし、軍事作戦の一環として敵のネットワークを攻撃の対象にしたことを、政府自らが公の場で発表したのは、今回が初めてだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」