「動画元年」という言葉を聞いてからすでに数年が経ちますが、2015年から2016年にかけて、特に各広告事業者による動画周りの発表を目にすることが多くなりました。読者の皆さんも、毎日のように利用するFacebookやYouTubeで、動画形式の広告が増えてきていると感じるのではないでしょうか。
こちらのデータのように、動画広告は市場予測として、今後も大きく成長傾向にあるとされています。
スマホ向け動画広告市場は高い伸びが予想される
2015年→2016年:+72%
2016年→2017年:+49%
現在、インストリーム広告、インフィード広告など、さまざまな形式の動画広告が存在しますが、スマートデバイスにおける動画広告の伸長は目覚ましいものがあります。その中でも動画リワード広告という手法が注目されています。
動画リワード広告とは、ユーザーに対してインセンティブ(アプリ内アイテムや、コンテニューなど)を付与する代わりに、15秒から30秒の動画を見せることができる広告のこと。現在、ゲームアプリで多く利用されている広告手法ですが、ツールアプリでも利用が広がっています。
※アプリのインストールに対してインセンティブを付与する手法ではなく、動画視聴完了に対してインセンティブを付与する広告となります。そのため、Apple、Googleなどプラットフォームの規約に触れるような仕組みではありません。
この動画リワード広告において、広告主、デベロッパー(アプリ提供者)、ユーザーの3方向のメリットは下記となります。
加えて、下記のようなユーザー傾向も、動画リワード広告が注目される背景の1つと考えられます。
スマートフォンユーザーはアプリの利用時間が長く、その中でもゲーム・動画アプリの利用比率は高い傾向にあります。動画広告の視聴自体にユーザーメリットを持たせることが可能で、スマートフォンの全画面を使って15~30秒のリッチな動画広告を視聴させられる動画リワード広告は、現在のスマートフォンユーザーに適した広告手法であると言えるのではないでしょうか。
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