一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は2月23日、日経BPと共催する東京ゲームショウ2016(TGS2016)の開催概要を発表した。
開催日程は9月15日から18日までの4日間、千葉県にある幕張メッセにて開催する。今回のTGS2016のテーマは「エンターテインメントが変わる。未来が変わる」。ゲームが、多様な楽しみ方や新しい技術で国境や世代など多くの壁を越え、エンターテインメントの価値を変えようとしている、というメッセージを込めたもの。
TGS2016の特徴として、前回のTGS2015でも人気と注目度が高かった、VR(バーチャルリアリティ)関連の製品やタイトルを集めた「VRコーナー」を新設。前回の不満点で要望が多かったというVR関連の試遊の機会を増やすべく、コーナー内に主催者企画として試遊専用エリア「VR体験ゾーン」も設置する。
ほかにも人工知能関連の先端技術やサービスを持つ企業が出展する「AIコーナー」や、セットトップボックスなどの専用ゲームソフト、サービスを展示する「ニュープラットフォームコーナー」を新設。近年盛り上がりを見せるeスポーツについて、前回までは「Cyber Games Asia」と題した競技会が中心となっていたが、今回はゲームタイトルや周辺機器、関連サービスの展示を中心とした「e-Sportsコーナー」としてリニューアル。コーナー内で出展社による大会が実施できる大型ステージを設けるという。また、TGSが20周年を迎えることから、企画展や記念講演といった一般来場者向けとビジネス向けの企画も予定している。
海外出展エリアには、これまで出展誘致を強化してきた東南アジアに加え、東欧・中南米の企業を対象とした「東欧ニュースターズコーナー」「ラテンニュースターズコーナー」も新設する。
会場規模については前回に引き続き、幕張メッセの展示ホール1~11、イベントホール、国際会議場と全館を使用する予定。これまでライブイベントを行っていたイベントホールについて、今回は「フードコート/休憩エリア」とし、スタンド席約5000席を来場者向けに開放。各ホール2階にもベンチを設置する予定で、座って休める場所を大幅に拡大するという。
ネットを通じての情報発信も強化。特に今回は動画サービス「niconico」を運営するドワンゴが特別協力として名を連ね、会期中における番組配信に加え、会期前の7月から特別番組を放送する。SNSの利用プラットフォームについても、InstagramやWeiboに公式アカウントを開設し、海外向けの情報発信も行っていく。
TGSは1996年から行われ、市場の拡大やBtoB機能の強化などにより、初開催時と比べると来場者数は約2.5倍、出展社は5.5倍まで規模を拡大している。近年は来場者数が3年連続で25万人を超え、前回は海外出展者数が国内出展者数を上回り、国際化もできているという。
CESAの会長を務める岡村秀樹氏は、20周年を迎えるTGS2016に向けて「節目の年であり、ゲーム業界やエンターテインメント業界がジャンプアップしていくための大きなイベント。今までの枠にとらわれない、未来志向かつ先端のテクノロジをプレゼンテーションできる場としても、ユーザーコミュニケーションの場としても、大きな可能性を秘めているということを、形として提示しなければならないと意識している」と語った。
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