ケンウッドがドライブレコーダー市場に本格参入する理由--3M高画質機を投入

 JVCケンウッドは2月23日、ケンウッドブランドからフルHD画質のドライブレコーダー2機種「DRV-610」(同:2万3000円前後)と「DRV-410」(想定税別価格:2万1000円前後)を発表した。前方衝突警告など、ドライブ支援機能も搭載する。発売は3月。


「DRV-610」(上)、「DRV-410」(下)

 JVCケンウッドでは、カーナビゲーションシステム「彩速ナビ」用オプションの1つとしてドライブレコーダーを販売してきた。しかしここ数年業界の出荷台数は大きく伸長。2016年は2014年に比べ3倍に達すると同社は予測する。認知拡大とともにニーズの高まりを感じ、新モデルからは新たな「DRV」シリーズとして市場に導入し、カーナビ、カーオーディオに続く第3の柱へ育てる計画だ。

 新モデルは、2.7型液晶モニタとダブルSDカードスロットを備えたDRV-610と、横幅77mmのコンパクトサイズを実現したDRV-410。いずれも、2304×1296ピクセルで記録する「高解像度3M記録モード」を備え、フルHDを超える高画質録画できることが特徴だ。これにより、細部まで鮮明に記録することが可能。急激な明るさの変化に強いWDR(ワイドダイナミックレンジ)も搭載し、トンネル出口での白飛び時や、夜間においても、はっきりとした映像を記録できるとしている。

 録画モードは、エンジンON/OFFに連動する「常時録画」、手動で録画ボタンを押せば、常時録画とは違うフォルダにデータが記録する「手動録画」、Gセンサにより、衝撃や急激な速度変化などを検知して自動的に録画を開始し、専用フォルダに記録する「イベント記録」、別売の車載ケーブルを使用することで、駐車時に衝撃を検知すると自動的に録画を開始する「駐車録画」の4つを用意する。


「DRV-610」装着イメージ

 運転時に車線からはみ出して走行したり、前の車が発進したのに気づかなかったりした際に、警告音を発する「運転支援機能」も装備。警告は「車線逸脱警告」「発進遅れ警告」「前方衝突警告」の3つで、いずれも表示と警告音のダブルで知らせる。支援機能のオン、オフは選択が可能だ。

 本体にはGPSを搭載し、速度、緯度、経度等の自車の運転情報を記録。専用のPC用連携ソフトを使用すれば、走行記録の表示、確認も可能だ。

 JVCケンウッドでは、ドライブレコーダーメーカーとしては最後発のスタートになるが、ビデオカメラで培ったセンサ技術やレンズ技術などを用いることで、独自のドライブレコーダーを開発、販売していくとのこと。今後はミラー一体型などのセット展開も考えているという。


「DRV-410」装着イメージ

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