楽天は2月12日、「Vision 2020」と題した中期経営戦略を発表。「Strong」「Smart」「Speed」を指針として各事業を成長させ、2020年12月期の売上収益は1兆7000億円、Non-GAAPベースの営業利益は3000億円を目指す。
営業利益目標である3000億円の内訳は、「楽天市場」「楽天トラベル」などの国内EC事業が1600億円(2015年度通期は960億円)、その他のインターネットサービス事業が200億円(同180億円の営業損失)、「楽天カード」などのFinTech事業が1200億円(同640億円)。同社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は「実現可能性が十分にある数値」と説明した。
楽天が同日発表した2015年度12月期通期の連結決算は、売上収益が過去最高となる7135億5500万円(前期比19.2%増)、営業利益が946億8900万円(同11%減)、純利益は444億3600万円(37.1%減)だった。2010年に買収した、ECサイトを運営するフランスのPriceMinisterののれん代などで、計381億円の減損損失を計上した。
国内EC流通総額は、通期では前年同期比10.2%増の2兆7000億円。第4四半期(10~12月)では同10.9%増の7423億円だった。楽天市場でのモバイル経由の流通総額比率は54.2%。楽天市場のスマートフォンアプリを利用するユーザーの流通総額が、前年同期比で105.1%増えているという。
Vision 2020の説明資料は、楽天の楽天の投資家向けページでダウンロードできる。
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