ミクシィは2月5日、2016年3月期第1~3四半期連結決算(4月~12月)を発表した。売上高は1502億285万円(前年同期比120.1%増)、営業利益は673億500万円(同124.9%増)、経常利益は669億9900万円(同123.5%増)、純利益は440億3200万円(同130.5%増)で、増収増益を続けている。
四半期ベースで見ると売上高は549億3300万円。このうちエンターテインメント事業は512億7600万円と、この事業単体で500億円を突破した。そのほとんどが主力ゲームタイトルであるスマートフォン向け「モンスターストライク」によるものだが、第3四半期では2015年12月にニンテンドー3DS版を発売し、出荷本数は100万本を突破。売上高はおよそ30億円とし、それを含んだ数値となっている。
メディアプラットフォーム事業の売上高は36億5600万円で、こちらも増収。チケット売買サービス「チケットキャンプ」が、年末のイベント需要を取り込み、12月には月次流通総額が約36億円になるなど、想定よりも早いスピードでシェアを獲得しているという。またフォトブックサービス「ノハナ」もノハナ年賀状の販売枚数が1年前の100万枚から180万枚へと増加している。
モンスターストライクについては、北米地域に向けた本格的なマーケティングを春から開始。現地に受け入れられやすいデザインやUIに変更するほか、Facebookとコラボレーションし、マーケティング活動を行う。Facebook上でのマーケティング自体は珍しいものではないものの、ミクシィ代表取締役社長の森田仁基氏は「北米でマーケティングを行うにあたり、Facebookは絶対外せないメディア」とコメント。日本のゲームデベロッパーとしては初めて、Facebook上の広告表現をサポートするクリエイティブチーム「Creative Shop」を活用したプロジェクトになる。
実際の施策としては対象となるユーザーを8つのセグメントに分け、各セグメントに対し個別の動画を配信。また同配信時期に、セグメントごとに企画されたオンラインとオフラインの広告やイベントなどを実施し、各セグメントの熱量を上げていくことで効果の最大化を狙うという。
通期業績予想については1月21日付けで上方修正を行っており、売上高は2050億円、営業利益は900億円、経常利益は900億円、純利益は590億円。森田氏は森田氏は、「第4四半期におけるモンスターストライク3DS版の売上は含んでいないが、スマートフォン版では1月の月次売上高とDAUが過去最高だったため、30億円の増収を見込んでいる」とし、第3四半期と同等の売上高を想定しているとした。
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